酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

湖国と文化 近江軍鶏

さて利き酒です。

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 もっちーの一番の自信作は 特別純米。これは 麹米が吟吹雪ですが 掛け米が日本晴れ。爽やかなやや辛口の味わい。また ややアルコール度数も低めなので この季節に飲みやすいです。

純米吟醸は オール吟吹雪。これも きれいな味わいですが 少し特別純米よりも優しい甘味を感じます。

 

実は 今度の湖国と文化 テーマは近江軍鶏でして 今直君とやりとりをさせてもろてまして。訪問ほやほやの 望月&田中酒造で行きましょう!ということになりました。

そして美味しい美味しい3種の軍鶏料理が やってきました!

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これがなんと萩乃露れもん酒と塩こうじたれを使ったお料理。最初は名前からして 純米吟醸に合うかと思いきや 特別純米のほうが爽やかに寄り添いました。アルコール度数(16と17)?甘辛(+6と+)?れもんの酸?

 

むしろ 純米吟醸は 蒸したもち米の中に軍鶏が入っていて その上に餡がかかったお料理に合いました。

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どちらもしっかりした酸があるので 噛めば噛むほど味がでてくる軍鶏 また 塩麹 餡にも合います~~

 

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田中酒造にもどりますが 山椒を利かせた軍鶏料理には 今店にある 玉栄55%で合わせてみたのですが これもええ感じです。が直くん案 にゃにゃにゃんと 田中さんの古酒を合わせてみようということになりました。これは 昨日届いたので 撮影の日曜日本番にやってみようと思います。

 

日本酒は大らかに色々なお料理に合うかと思いますが ちょっこし気合いを入れて突き詰めようと実験してみるのも また楽しく勉強させてもらえます。

寿々兜

次にむかったのが望月酒造。

イヌガオちゃんが もっちー好き とくにもちもちの肌に惚れはりまして。

むちゃテンションたかく もっち~~と叫んではりまして楽し可笑し。

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油日駅から少し山に入った 毛枚(もひら)にあります。油日といえば 忍々の瀬古酒造。こちらの近くやったんです。

前は晴朗でしたが 十数年前寿々兜(すずかぶと)に。

鈴鹿山脈にちなんで すずか。甲賀の兜にかけて名づけられました。

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100石足らず ほぼほぼ若き杜氏もっちーが造ってはりまして お父ちゃんが手伝ってはります。

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お父さんで10代目。一時期中断した時もあったそうで。

60年前に再開するときに 能登杜氏に来てもらわはったそうです。

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そして もっちーこと大輝くんが11代目 高齢の杜氏そしておとうちゃんが体調を崩しはったことで急遽酒造りをすることに。

喜多さんは住み込みで 北島さん そして 美冨久さんは通いで修行を積みながら 今に至ります。

お父ちゃんは懐かしい 朝市のきっかけを作ってくれはった 亡き姉御が聞き酒選手権で優勝!で全国大会に同行してくれはったのが この望月さんやったのです。あれから 何十年 こうやってお蔵に訪れることになりました。

 

 

田中酒造発酵ランチ

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楽しみに予約しておいたのが 奥様手造りのランチ

 

サラダには大阪杜氏屋さん特製の純米塩麴ドレッシングがかけられていて ここには特別に田中さんの米麹が使われています。それと米酢 米油 玉葱 完全無農薬やて。

 

また チャーシュー丼のチャーシューはなんとご主人作で味付けに甘麹が。

ご飯の上に乗った泡雪の中には甘麹と醤油麹を使った特製ソースがはいっていて 食べるのが楽しいし面白いのです。追いソースもそえられています。

 

右下は 厚揚げのごちそうで 甘麹 醤油麹1対1を合わせておいて バターで厚揚げを焼いておいて タレに絡めてさっと焼くそうです。

 

ハンバーグには酒粕が隠し味で入っていて 深い味わいです。こっそりレシピもおしえてもらいました。玉ねぎ100から150グラム 酒粕100グラム パン粉1カップ 卵1個 白味噌大匙2 塩コショウ少々 柔らかくなるので焼くとき注意してくださいねとのことです。

発酵調味料に興味深々なので 大満足!これは もっと知ってもらいたいなと思いました。ありがとうございました。

 

いまうちも塩麹 醤油麹製作中。台所にあるだけで 幸せな気持ちになります。

もりもり沢山の春乃峰さんでした。次は もっちーです。

田中酒造 ぱあと2

きき酒の続きです。

3種類ずつが すてきなカラフェにいれられて運ばれてきます。

至れり尽くせり ありがとうございます。

第2弾は 玉栄60%普通酒 アルコール度数 19から20度!

この 新酒生 一年もん そして3年もんの三種

ここは 普通酒が玉栄なんです!すばらしい。

一番はもちろん 秘蔵種3年もん。

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おけいはんとたるちゃん 悶絶!あかんこれ!!これは決定や。

 

このあと 7年もんの山田錦50磨きの7年古酒大吟醸もありまして これは生熟。別もんでもあり この特徴はあとの余韻が不思議な魅力でええのでしたんやけど 値段のこともあり また やっぱりこの3年もんやろということで 決まり。干葡萄などのドライフルーツなどに合いそう!!!!!

 

さらに 初めての挑戦1801の玉55 山田47 そしてその火入もよかったです。玉はすでに小川酒店に来ていて あの酒うららの道ちゃんからも◎をいただいていました。

 

けど選択肢は一応2本なので。

 

と そこで 右の隅に移っているカルピスと濁り酒が登場。

この5対1のブレンドがこれまた笑うおいしさ。

たるちゃんなんぞは ばかばか飲んでご機嫌さんです。

真夏なのでこれもありやなあと 濁りも出すことになりました。

田中酒造

今月の朝市は お盆真っ最中。

人は少ないと思いますが せっかく年間計画もたてて 御蔵元さんにも言うてますので これは是非決行させてもらいましょということで 甲賀の二蔵に行ってきました。

まずは田中酒造さん。

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アイドルたるちゃん 今日も元気です。

十数年前に伺ったときには なかった立派なお店が。

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古材ではないのですが 釘を一本も使わず 昔の技法で作られた建物です。きっとこれからも より一層味わい深く年を重ねていくのやろな。

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天井も圧巻です。

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田中さん ものすごい丁寧にお酒を利かせてくれはります。

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まずは玉の60磨きの楓葉(かえで)の新酒と 火入れは光風姿月。そして 山田の50磨きの 酒坐(さくら)

新酒がええ!しかも この後お燗してくれはったんやけど 火入れよりもお燗上がりして 飲みやすくなったんです。これに決まりました。

しかもそのあと 室に常温で置かれていた楓葉の一年もんが……美味いのです。これは6本しかないので 小川酒店用に頂きました。常温でこんなええ味わいになるのは 玉栄の9号のなせる業?やろか。びっくりぽん。続きます→

人生いろいろ お酒もいろいろ

八月になりました。

毎月1日は凛とした気持ちになります。

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こんな 愛しい形のおいもをいただきました。

ほんで 切ってみたら

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綺麗なむらさきと ぴんくちゃん。

そして畑の真っ赤なトマトに黄色い南京 玉ねぎは紫と白

野菜の色 いろいろいろいろや。

 

萩の露の飲み比べのアンケートを見ていて 唖然。

皆皆全然ちがうのです。

嗜好品なのやなあと しみじみ。

人生いろいろ 芋もいろいろ 野菜の色もいろいろ

お酒もいろいろ~~~~やな。

 

お客さんの意見も 師匠の意見も大事やけど 私自身の軸になる凛としたものを ちゃんと持たなあかんのやな~~~造った人の顔を想いながら 精進します。

 

8月もよろしゅうにおねがいします。

梅醤油 らっきょなどなど

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昨日書いて 一度ごみ箱に行きかけた梅醤油の梅。

刻んで紫蘇も混ぜて お豆腐に。隣のは八百与さんのフキノトウ味噌

最近ぬか漬け再開。冬瓜。冬瓜は薄く切って浅漬けも。でも漬物は基本不評。妹だけや食べてくれるのん。

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ご飯に混ぜておにぎりにしたら 

美味し。

よかった 捨てんと。

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今年は初めてらっきょも漬けました。塩らっきょと 甘酢漬け。

こういう 昔ながらの仕事をしていると なんか 心が落ち着きます。

きっと大事なことなんやろな。

 

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それから ふくらのレバーペーストがあんまり美味しかったので。また これなら出来そうかと 鶏で挑戦!クラッカーに塗って。トマトは 雨が多すぎて 見目形はえらいことになっていますが 味わいは濃厚で美味しいのです。

 

お客さんから面白い情報いただきました。

23日は 乳酸の日なので 山廃 生酛を飲む日なんやて~~

ほんで 25日は濁りの飲む日なんやて~~

 

おもろいおもろい。これは 私もいったことあり そしてお会いしたことのある 北海道もろはくの浜口さんの言葉でした。