酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

薄桜のお蔵へ・・・・

時はさかのぼって連休の最終日 朝市のお酒を決めに 増本さんの蔵に伺いました。

初初しい奥様 まいちゃんと笑顔でお出迎え頂き ありがたいことです。

さてさて 貴重な利き酒。



ずらりと 並びそれが徐々に増えてゆきました。

倖屋の会のFさんもご一緒やったんですが、Fさんの観察力表現力のすばらしさにほんまにすごいとおもいます。以下 Fさんのコメント。

本醸造無濾過生 新酒 アルコール度数は高いが、クイクイ飲めてしまう危ないお酒。ロックでもいけるよ!
日本晴 純米 新酒 無濾過生 酸がほどよく、スッキリした飲みくちで、いろんな料理に合いますよ!
ピンクちゃんの愛称の純米吟醸 新酒生日本酒度的には甘口だが、決してベタついた甘さではなく、ボリュームのある旨さ。

そして 看板商品のお酒 近江藤兵衛の純米 純米吟醸シリーズは 新酒と1年もん。さらに 直汲み中ぐみとそうでないノーマルバージョンの飲み比べ。なので総勢 籐兵衛だけで8種類!!!!になります。

Fさんは"1年以上寝かしたことで、新酒の時のトゲトゲしさがなくなり、米の旨さが十分に出てきています。山田錦の綺麗さが出ている純米吟醸と、吟吹雪の切れが出ている純米の違いを感じてください。微妙ですが、直汲みによる旨さの違いも感じていただければ・・・"とのこと。

ほんまに 直汲み中ぐみは ラベルを見ただけで脳にそれがインプットされるので より繊細で美味しく思えるような気もするし 微妙なところです。

一昨年から槽搾りを復活させましたが 今年はやぶたに。槽搾りやからよいのではなく それぞれの持ち味があるそうです。ちなみに 昨年は純米吟醸は槽 純米はやぶたという複雑なことになっていたのですが、また この飲み比べが ほんまに微妙や。

が 1年経つことで ほんまに米の旨さが出てきたように思いました。

ということで Fさんは倖屋の会のお酒を選ばはったわけですが、さてさて私たちは朝市のお酒を選ばねば。

ほんまに迷いました。ただ ほん前に 薄桜のお酒の会がありまして 私も参加させてもろたので その時のこと・・・・お燗や料理との相性も思い浮かべながら・・・それでも迷います。

で 一年もんは 近江藤兵衛の純米吟醸が 落ちついていてお燗もひやも美味しい~ということで 決定。

日本晴の純米も魅力的でお料理にも合うやろなあと思いましたが 一歩引く控えめなお酒。それに比べて、本醸造の無濾過生が鮮烈でフレッシュでキレが良く朝市ではこっちの方がうけそうかな・・・・ということで 迷った末 この本醸造の無濾過生になりました。

そして もう一本は最後に持ってきてくれはった 純米吟醸のにごりなり。お酒の会でも このぬる燗がむちゃおいしかったのでした。 

このお蔵は今は9号酵母がほとんどを占めています。しかも この9号は協会のではない 薄桜おりじなるの9号なので 今このお蔵にばっちり合っているのやそうです。

結局のところ ここのお酒は 純米吟醸本醸造も ぶれてないし また レベルが高いことは間違いなし。

来年度から おやっさんに見守られて この増本さんが杜氏としてお酒造りに向かわはります。すてきな奥様まいちゃんと一緒に二人三脚で美味しいお酒が出来ることと むちゃ楽しみです。