酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

大治郎さんご来店!

大治郎の大ちゃんが 奥様の久美子さんと仲良くご来店。あら珍しい~~~~

初めてかと思いますが 蔵だよりも発刊!ますます ええ感じや。

造りが終わってからは、19の酒の田植えも無事に終わり、自社の田んぼでのお米造りにがんばってはります。

前に日登美ワイナリーの岩谷さんが書いてはったんですが、自分で醸すお酒の原料を育てるということは むちゃ大事なことやと想います。

以下は岩谷さんの文を一部引用。いつもこの文を読むたびに感動するのです。

葡萄農家がその年何を感じてその葡萄を作ったかを確かめるとともに、葡萄をつくることでしか解らない事が沢山あるからです。苦労を超える感動や歓喜があるからです。醸造を経てボトルの中に閉じ込める瞬間が一年の苦労のひとまずの区切り、その後の瓶の中で起きる多様な変化。まさに全てに命を感じるものに立ち会っています。この感動は葡萄栽培からスタートしなくては味わえません。1年の季節を身体で感じ、葡萄からも教えてもらうのが農作業の基本。一粒一粒に そしてボトリングされたワインに1年の想い出が詰まっているのです。私は葡萄の作業時には手袋をしません。葡萄に直にさわってみると、葡萄の息吹を感じるからです。葉の張りや葡萄房の張りは手で触ると気持ちいいぐらいに生命力を感じるのです。

大ちゃんもきっと そんな感動をしながらお米を育てお酒を醸してはるので、大治郎のお酒も進化していったのではないかと思います。ご本人も久美子さんもいうてはりましたが 大ちゃんはけっして社交的ではなくシャイなタイプですが、職人肌のなんか誠意をいっぱい感じさせるひととなりやとしみじみ思います。

今小川酒店では、大治郎のらいんなっぷもとても豊か。それぞれにお客さんがついてくれてはるので 切らさんようにするのが大変ですが。

袋吊りというのは 少々お高くなるのですが これがまた美味しい!また 渡船シリーズもやっぱりちょっと高いのですが、これまた2010年は純米吟醸 2011年は山廃純米吟醸と魅力的で これも外せません。この渡船は組合通しではなく契約農家さんの渡船なので、ええ分どうしても値段があがってしまうそうですが、これも人気です。渡船は寝かしがいのあるお酒のような気がしてなりません。

大ちゃんところは、かつては14号酵母もよう使てはりましたが、今はほとんどが9号酵母。新酒の時だけ純米吟醸を14号で仕込まはるのと、山廃だけが7号やそうです。

今度の造りについてお聞きしますと、きもとに挑戦するかも!!!ということでした。

大ちゃんとこのお酒には よく久美子さんの丁寧であたたかなお便りが同封されていまして、ほんまにええ嫁さんもらわはってよかったよかった。

嬉しいご来店ありがとうございました。これから益々滋賀のお蔵も女性陣も活躍してくれはる嬉しい予感