酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

神開 山廃 16、5

今呑んでいるお酒が 神開 山廃16、5度。

何故開けたのかといいますると お馴染みのお客さん 錫のちろりで熱燗を毎日楽しまはるのです。で 不老泉はてっぱんなのですが ちょっと強い時があり またお料理と合わせたいときには もうすこしマイルドなのが欲しいとのこと。そのときに頭に浮かんだのがこの神開の山廃 しかも火入加水して 16、5度。

ドキドキしながら売らせて頂いたものの 確かめとうて・・・・

美味しいです。ほんまにマイルドです。

海老蔵さん曰く 火入熟成後のバランスを強く意識して あえて16、5度に調整して瓶火入しはりました。そしてそれをじっくり半年以上 冷蔵庫で熟成しはったので きめ細かく整った味わいになっています。山廃独特の癖は抑えられ そやけど  山廃やで~~っと そうっと主張してはります。

不老泉とは真逆です。 たとえば不老泉のふぁんからすると きっとものたりひんやろなあ。

で お燗しました!ぬる燗も 味が程よくふくらんでええけど 熱燗にすると エッジが効いて 酸はピシッと残るのでこれもええ。

さてさて お客さんはどやったやろ?

これはラベルにも惚れたのです。これとならんで 私は色と言い、かなり好みです。

が合わせる肴が面白かったんや。

これは林檎と大根のサラダ。オリーブオイルと塩の味付けなんやけど この林檎との相性は.....あかん。

鱧のフライもしていて これに柚子をた~~っぷり絞ったんやけど この柚子ともあきませんでした。

酸がネックなんやな。

そして おいしかったんが これ。

近江つけもの 山上(やまじょう)というところのです。

千枚漬けかと思いきや 分厚くてほんで やわらかい・・・・琵琶満月やて。感動のびっくりぽんや。マイルドな山廃には ほどよく合いました。

Kさん いっつもとっておきの美味しい贈り物をありがとうございます。

ちょっと前 美味しいパンをいただきまして それにあるワインを合わせたら むっちゃ美味しくて。で 翌日ワインだけ飲んだら ふつうやったのでこれも 色々考えさせられました。

単体で楽しむのか 料理とがっつり合わせるのか?これはお酒をおススメするときにはほんまに大事や・・・