酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

鈴正宗 訪問記

前後するのですが 朝からは矢尾酒蔵に行ってきました。

おしんくんがお出迎え・・そして 伺っている間に おやっさん そして一緒に能登からきはった蔵人さんと そのお弟子さんは17歳! そして 矢尾社長に奥様・・・・すべてのかたにお会いすることができました。

 サーマルタンク。かなり前からこれをもってはったので ほんまに羨望の的やったことと思います。このおかげで今はなき 2002年の純米吟醸9号酵母なんぞが あないに綺麗に熟成したのや。

これもいよいよ空っぽになったので これから造られるうわもんのお酒がここで時を重ねます。

珍しいタイルの槽が2基もあるのです今は使われていませんが、是非是非復活を・・・・

洗米機を導入。


大きな仕込みやったのが 小仕込みになりました。

本醸造と普通もんについては 今までは精米歩合いの違いやアル添量の違いやったのが 造りそのものを変えて 全く違う造りに・・・・・

レトロな分析室はいつも 惚れ惚れします。このガラスとか 桟とか・・・

貯蔵庫も 深み重みを感じさせます。これらは やおしんくんのおじいちゃんが 熱い想いで設備投資しはったものやそうです。


会所場(かいしょば)=杜氏や蔵人の生活するところ=も新しくしはって 蔵人さんそれそれのプライバシーを守るために個室に・・・・

おしんくんは色々な想いが巡ってはる様子でした。まだまだ若いし 造りに向かってほんまの2年目。御蔵は 和醸良酒のごとく 一番大事な人間関係も築いていかなあかんし、色々大変やと思いますが、地に足をつけて 良き人との出会いを大事に、鈴正宗の伝統やすばらしい設備が生かされるよう、慌てずじっくり歩んで行って欲しいと切に思いました。

利き酒どす