昨年金亀の池島さんが醸造を任されたとっておきのお酒がありました。
そして このお酒の火入れバージョンが今年も小川酒店に入荷!
これは 金亀緑にあるいみ類するのですが ちょっこし違うのです。
「長寿金亀 緑」(緑)と「純米吟醸梅のいおり」(梅)の違いについて 池島さんからあついラブレターが届きました。
今年の「梅のいおり」のコンセプト
「滑らかで酸味と旨味の利いた、食中酒。冷やしても燗しても旨く、楽に体に入るといいなあ。その上で、思い出してまた飲みたくなるような、個性がにじみ出るといいなあ」
私はうまあい火入食中酒がほしいと常々思っていたので あなうれしや。
「緑」・・吟吹雪と日本晴、「梅」・・日本晴(豊郷町産)のみ
酵母:「緑」・・・協会9号泡なし、「梅」・・・協会6号泡あり
これは上原績さんが 泡ありがなんかええのやとよう言うてはります。北島シャチョウも今年から泡ありを復活しましたと嬉しそうに言うてはったのが懐かしいです。何年前やろ?
もろみの泡が上がっている間の、じわじわ発酵している過程が楽しいし、なにより、泡は「断熱材」代わりになるそうです。
泡が落ちて来て地になると もろみの品温がどんどん上昇していくのですが それを教科書的には 抑えにかかるということなのやけど 勢いを止めたくないので それをあえてしないのが池島流。
もろみ:「緑」・・・早く切れて後半抑える、「梅」・・・前半ゆっくり切れて、後半がんがん切れる
→単純に、酵母の性格の違いと泡アリか泡なしかの違いです。全国的に協会6号であっても、泡なしのほうが圧倒的に多いと思いますが、「協会6号泡アリ」はもろみが切れないと業界内で言われたりします。たしかに、切れない、ですが、切れ始めたら圧倒的勢いで切れていきます。そこまで我慢できるか、ということなのかなあ?
出来たお酒は しみじみ美味しい。品がある 食中酒です。おっとと感動したのが 豚の角煮にお燗をあわせると すばらしいまりあーじゅ!完璧です。このお酒はきっときっと 単体でのむよりも お燗してお料理と合わせた方が楽しそう。
これから 小川酒店でもこのお酒をじっくりゆっくり 育てさせていただきたいと思います。ありがとうございます!池島さん そして 園田杜氏!