酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

酒の肴

さて池島さんの肴で もっとも人気を博したのが 鮒ずしの飯(いい)でした。

鮒ずしの周りのあの発酵したご飯のことを なんか仮面ライダーを思い出すのですが いいというのです。

むっちゃ美味しい。ほんで すっぱくないのです。

お聞きしますと酒粕も入っているそうな。

コクがあって深い味わい。

一方 いろいろ入っている我が家の冷凍庫。おからか?酒粕か?と思てたら 鮒ずしの飯でした。で 私は何か分からへんけど???多分おからやろと思い 使てしまおうと牛蒡やら根菜のお出汁で炊いて見ましたんや。そしたら飯でした。しかもこの飯はすっぱいこと!!が これもまたお酒にはいけました。

すっぱい飯のほうが合うお酒と 池島さんのこくのあるすっぱくない飯にあうお酒。どっちも ありやな。

加夢居さんは ご常連さんのTさんのつけはった鮒ずしの飯を揚げてはったし。老舗鮒ずし屋さんはマヨネーズと混ぜてパンに塗って焼く!とも。美味い鮒ずしはご飯のところも本当に美味い。

思い返しますと 池島さんもTさんも ある日大きな樽を持ってご来店。お二人とも沖島での鮒ずし造りに参加しはったのでした。

手間と時間をかけた鮒ずしは最高の珍味。 そして滋賀の郷土が生んだ1000年以上伝わる滋賀県人のソウルフード
又、鮒ずしは乳酸菌を主に、ビタミン各種、カルシウムも大変豊富で、腹を壊したら鮒ずしを食えといわれるくらい 腸の掃除にもなりまして 体調の悪い時にも薬代わりに食べる習慣もありました。

私のところのすっぱい飯はちょっとおこし置いといて、池島さんみたいなすっぱくない鮒ずしを広げて 若い人たち含め多くのひとに普段から食べてもらえたらええなあと思います。

また このごろ新宿ゴールデン街のレシピを愛用していまして、クリームチーズと塩昆布のマリア―ジュ。これも お酒に合います。左上がすっぱい飯の炊いたんです。

西田豆腐屋さんの笊豆腐、これだけでむちゃ美味しいのやけど 鰹と紫玉葱と塩や ちょっと上等のオリーブオイルと塩で ルッコラやトマトで洋風にしてもお酒にあいますがな。肴が加わると創造力がどんどん膨らんで お酒のまわりの食文化が豊かになります安くて美味しい 小鯵の南蛮漬け。

これはお客さんから教えてもらいました。餃子の白菜の代わりに 市販の白菜の浅漬けを使って 黒胡椒とお酢でいただくのです。