酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ながらの座座 浮音模様

ながらの座座は今年で5年目。

土曜日が多いイベントですが 日曜日やったり昨晩のように7時半からやったりしたときには必ず訪れています。

さて 今回は浮音模様・・・ゆれるおと ふるえるおと

インドネシアの古典音楽 ガムランのひとつ グンデルの やぶくみこさん そして 美術 茶事のかなもりゆうこさん・・・それらを 365歳の座座の庭が 見守る 眺める 見つめる時間。

イギリスのヨーク大学でガムランに出会わはったやぶくみこさんは すっかりガムランの虜にならはりましたんや。とんでもなく奥ふかくてひとたび入ってしまうと戻れへん。現地で学んだのは 技術だけでなく 哲学やひとの輪 つらいことも怒らず笑って過ごすインドネシア人の気質など様々。

鍵盤を一つたたく ふたつめをたたいて 音をすこしかぶせてひとつめの音をとめる。紙と紙をはりあわせるのにのりしろがあるように 音を繋げていく余韻をはりあわせて繋いでいく。私は素人なので よくわわらへんのですが とにかく心地よい時間。

空間に音が浮かんで溶けて行くように広がるということばがぴったり。

かなもりゆうこさんは 気の遠くなるような丁寧な仕事の連続。作品のひとつひとつに 語り尽くせないエネルギーと愛情がこめられているのです。留めておきたいもの かけがえのない時間 愛しい存在 失ってしまった記憶 見えないけど確かにそこにある 何か そういうものたちをうんと凝縮して閉じ込めた箱を 特別にみてもいいよと言われるような感じがする。一度見てしまえばそこから無限に世界が広がっていく。

庭の池には お月さまが写っていて 見上げると木々の間からお月さん。

蟋蟀などの秋の虫の合唱・・・夏には蛙の合唱やったし。

静かでこの世のものとは思われへん時間は この建物と池 小さな洞窟が 座長はしもとさんが選び抜いた芸術家の作品とともに 静かに深く紡ぎだされていました。

浮音模様までというタイトルで やぶくみこさんが書いてはった文があまりにもすてきで 細部にわたって大事なところをついていて それにも感動したので えんじ色の部分を引用させて頂きました。

今後もいろいろな企画が座座でおこなわれます。詳しくこちらへ~ながらの座座

こういう益々研ぎ澄まされていく座座座座企画の中にある日本酒探検隊はどのように展開していくのか?これは とてもハードルがたかそうやけど 楽しみでもあります。