酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

こだわらず 淡々と・・・・

先日神開の海老蔵さんに 配達の際 講話を聴きましたんや。

そのなかで 大乗の涅槃経にある、「一切衆生 悉有仏性」について

この世界の存在はすべてそのままで円満具足した仏である、世界は本来過不足なく悟りのなかにある、その存在にこそ意味があり それは 大いなる意志 ダーマ(全宇宙の運営を司る大いなる意思)という草木成仏思想。

海老蔵さんはさらに 親鸞さんは無くなる直前に 「悟りやら仏の道やら救いやら皆忘れてしまいましたわ。」と日記に書かはったそうな。それこそ 悟りを乗り越えた 一切皆空であり 空。唯々 淡々とあり続けること。無常観と解放感が合わさった言葉。

そういう想いから 海老蔵さんの絶対譲らないコンセプトが こだわらないこと。日本にも滋賀にもこだわらない。あるがままでありたいと。

ちょうど 最近 仏像と接する機会が多かったのやけど弘法大師大自然の動きや宇宙の働きすべてを、真理の顕現(大日如来の説法)草木」に象徴されるとしはったし。

 はたまた昨日は今森さんがNHKの番組にでてはって 里山にも一切衆生 悉有仏性 大自然・大宇宙に仏を見出すことができる 草木成仏・・・と なんか通じるものを感じたのでした。バリの棚田を見た時 その素晴らしい棚田に感動して これは祈りがなかったら決してなしえなかった風景であると感じはりました。 それが帰国して 大津で棚田に出会わはるのです。 そして その後 世界や日本中を長年旅して そして今再び大津で活躍してはるのやけど その先には祈りがあるとも言うてはった。

 今森さんのアトリエは30年になり 全て生きとし生けるものとの心の通った共存が 淡々となされてきたが故に 今の小宇宙 素晴しい小さな里山ができてきたのです。

また今森さんにとっての里山は 遠くにあるものではなく 誰にとっても実はすぐそばにあるものなのやということにも感動しました。

海老蔵さん&仏さん&今森さん&毎日しているヨガと 連打で感動しつつ それが一本の道に繋がっているように私は思えたのでした。

私なりには こだわりを捨てて 淡々とありたい。全ての モノを同じように大事にして感謝して 置かれている場所で ココロの目で仕事も暮らしも 続けて行きたいものやなあと思ったのでありました。けど現実はなかなか 変なところでこだわってるし・・・淡々よりあわあわやし。人の意見に振り回されるし・・・・とほほ