酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

北島のお酒

北島さんご来店。

熱心な妹が根掘り葉掘り聞きまして お酒講座のはじまりはじまり~~

北島さんのきもとは 芯がしっかりしているので 突き抜ける感じ!熟成させても 旨味が膨らむことは少ない。その代り 綺麗な酸をもつ奥の深い味わになる。

一方 最近出たばっかりの さんきあまざけもと山廃=motto go-go-は きもとでもない山廃でもないと書かれてはいますが実は 山廃と思ってくれはったらええそうです。で こちらの方は 熟成させると旨味が膨らんできて豊かな熟成感を感じる味わいになるそうです。こっちのほうがわかり易い味。

なるほどなるほど。

またそれぞれのお米の表現が北島さん おもしろく わかりやすく 上手い!

杉山さん(つまり 杜氏の斎田さんの造った)玉栄と 滋賀の玉栄は ほんまに違う。どちらかというと、杉山さんの玉栄は雄町っぽい味わい。滋賀の玉栄は シャープ!からくち。

益々玉栄が増えて 玉だらけの 北島さんの中で 親しみやすいのが みずかがみと愛山。そして 美山錦。

みずかがみは すっきりでさっぱり。

愛山は ふれっしゅな青りんごの香りときらりと輝く甘味。

雄町は充足感 主張する酸が魅力。

美山錦はつるんとした 綺麗なジューシーなイメージ。

色々試行錯誤してはりますが 確実に階段をのぼるがごとくお酒が良くなってきているのは確か。

玉栄の55%完全発酵辛口 玉栄の65%純辛 そして きもとの玉栄65% この3本が年間きれることのない 北島の玉栄の柱やそうです。

北島さん 益々ぶれてはらへんし お酒造りが楽しくてしょうがない その気持ちが溢れてはります。