酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

シチホンヤリ 新蔵の想い

七本槍のお蔵に伺いました。

滋賀県では一番遠いのですが このお蔵に行きたかったし、行きたい!人がやはりまして。

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丁度 木之本地蔵縁日の最終日で 賑わっていました。

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今世界のあちこちで日本酒が作られています。もしかしたら 中国で素晴らしいコスパに優れたお酒が出来るかも知れへん。が、本家本元日本のお蔵を見に来はった時に やはり地元の木材で作った土壁のある日本文化である木造建築にしたかった。ブルゴーニュにとみいが行った時も 深い歴史が刻まれた石造りの建物とそれを取り巻く環境と共にワインがあるのやという事を実感しはったそうな。

が 木造建築には柱が不可欠。が 柱を置くと動線が悪い。もう 諦めようかと思った時に この格子の建築デザインが生まれ これによって 動線を維持できた木造の蔵が完成したのであります。柿渋も塗られていて 今も塗ってはる最中でした。素敵やし 今は新築やけど、時を経たら益々味わい深くなっていく建物やな。

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とみいのお姉さん綾子ちゃん作成の素敵なステンドグラスの色には意味がありました。

土 田圃 山々 稲穂 そして人 情熱がこの色に込められているそうです。これを僕の口から言うと ぽえむみたいで恥ずかしいので あんまり言うてへんのですと。ほな 酒屋がどんどん 言いたいです。

 

タンクの高さにも 綿密な計算がされていました。タンクに落ちて亡くならはる事件は今もあるそうです。とみいも危ない思いをした事が何度もあり。なので 一般のベランダの高さからさらに一〇センチの高さに調節。

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木之本の街は 坂!なので ほんまに苦労の設計やったんやな。

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けど滋賀一腰に負担の多い蔵と言われていた七本槍でしたが、ぐぐぐっと作業効率の良いお蔵に変身。ここ数年で 七本槍のお酒が益々美味しくなったと言われていますが きっとこの変身も効を奏しているのやろな。

それと 細かなスモールチェンジ。蒸しの大事さを痛感してはるとみい 今年は松の司 笑四季に習って 配管や蒸気の道が改良された甑に変えはるそうです。 続く→