田中陽介君にお誘いいただき きもとエンのもと摺りにいってきました。
そしたら 北島シャチョウがお留守という事で 斎田杜氏がレクチャーを。
なんちゅうらっきいな。
室も出麹部屋も ものが入っているのに入らせて頂きました。
室では破精込んでいる様子をみせていただき、出麹室では栗の香りがする麹の愛山と玉栄の食べ比べもさせてもらいました。
本で読んでいるのと違って 生の現場を見せて頂けるのは ほんまに勉強になります。
ご一緒した こまっちゃんは よう蔵に入ってはるので 皆さん一目おいてはります。
もと摺りも手慣れたもの。さっすがや。
斎田さん 熱いひとです。そしてそして 愉しく可笑しく上手に伝えてくれはります。
もろみは開放醗酵なので 優良清酒酵母だけを 純粋に醗酵させなければならない=
ひとばっかりで満員電車にせなあかんとか。
雑菌をシャットアウトする=鹿やら猪がはいってきたらあかんのですとか。
ここだけの話しもしてくれはりまして。
完成したきもとのもとも 吞ませて頂きました。
渋み 苦味 甘味 旨味が三位一体となった 複雑な味でした。
どんなお酒を造りたいですかと お聞きしますと 静かなお酒。
だらだらと呑み続けられるお酒を造りたいと。
今年は 多くのきもとを 酵母添加無の蔵付酵母にしはったそうで、ますます 滋味深いお酒になりそうです。
陽介君と話していて 言うてはりました。正直 最初はあんまり北島のお酒 好きやなかったんです。が 年齢を重ねると じわじわと北島の魅力にはまってきましたと。
ええ話 ええ出会いをいっぱいさせていただきました。
ありがとうございました。