酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉呑み比べ

なんか不老泉の記事を書くのは久しぶりのような気がします。

なぜかと思いめぐらしますと、不老泉はとにかくファンが多く、ほうっておいても売れるのであります。

でもお正月月やし、無性に呑みたくなって、笑四季に続いて呑み比べ。

おっとが小川酒店で選んで買ってきたんやけど、この呑み比べはハードル低いです。

精米が違います。ビンテージも違います!

55%の雄町30BYと60%の三年熟成たかね錦28BY そして65%の山田錦の旨燗29BY。

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でもどれもほんまにしみじみ美味しい。

お節のからすみや、煮しめ、ごまめ、牡蠣の燻製、鰤の照り焼きにむっちゃ無茶合います。

旨燗はお燗したときに、ぐぐぐっと魅力が増して、安くて旨い旨燗の人気に納得。

赤ラベルはごっつさが幾分和らいで綺麗になったという噂の通り、やさしくなったかな。でも旨いことに変わりはありません。言い方を変えれば綺麗というより、柔らかになったように感じます。

なんちゅうても一番感動したのが雄町でした。最初の口当たり、深い味わい、そして

旨味の余韻がたまりませぶん。!裏のスペックによりますと、アミノ酸も酸もいっちゃん高い!ザ不老泉や。

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天然酵母、蔵付き酵母の山廃造り、天秤搾り、につきましては、暮れに何度お客さんにお話ししたか数知れずですが、蔵付き酵母による長期発酵による山廃、この時間の中でたくさんの微生物がかかわることによって、不老泉ならではの隠し味のような摩訶不思議な旨味が生まれるのやということを、今回の飲み比べで感じました。