酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

北島渡舟きもと50磨き

実はエンと無茶迷ったお酒がありまして、それは生酛渡舟50磨き1BYでした。どっちもっ甲乙つけがたい美味しさですが、どちらも一升4000円手前と値段も安くないのでどちらかということで、エンになりました。

なのでこのお酒をお土産に頂きました。まだ世に出ていないのでラベルもありません。

男っぽいイメージの渡船ですが、品格を感じます。山田錦かと思いました。もちろんお燗したらより一層美味しくなりました。

 

f:id:ogawa-sakeshop:20210315152846j:plain

畑のこんまい大根が沢山あるのでおでんをしました。

 

しみっちゃんのお母さん作のいかなごくぎ煮に卵黄の味噌漬けにも合います。

f:id:ogawa-sakeshop:20210315153128j:plain

 

柿の葉を使った大根のお漬けもんも美味し。

f:id:ogawa-sakeshop:20210315152759j:plain

 いかなごくぎ煮は、クリームチーズと和えても美味しいです。しみっちゃんお母さん ありがとうございます。

 

ほんまに生酛の美味しいお酒は、料理と合わせてお燗して美味しくなるのやな。

 

生酛は、天然の乳酸菌のおかげで速醸では得られない、力強い酵母に成長するので、雑味の発生が除去され、端正ながらも、決して薄っぺらくない押し味のある味わいの酒質になり、斎田杜氏曰く、こういうお酒造りには突き破精ではなく総破精が向いているそうです。

 

一方喧嘩酒(出品酒)のような爽やかで軽やかでフルーテイな磨いたお酒を造ろうとしたときには突き破精が相応しいのやて。