酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

料理と利他 ミシマ社 と くーちゃんの料理

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先日、お野菜とおしゃべりする、フードスタイリスト蓮溪邦枝さん  くーちゃんの料理をいただき、色々なお話を聞いて感動しました。そして、やはり料理と利他という本に書かれていることと、ものすごく重なったんです。

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澄んでくるというのは、雑菌の数が少ないし痛みにくいということ。

手数を減らす。日本画的。

手をかければよいというものではない。

 

本の中で、空海は万物が、地、水、火、風、空、そして識、つまり心の 六大によってなりたっている。そして、それを調和させることが森羅万象の思想。これが料理の世界にもあてはまる。

 

お料理という、当たり前の毎日のことに大切なことがある。

お料理には、庶民の大事な未来がある。

 

手を使う仕事は心を使う仕事。手は心と繋がっている。

 

自然の味をどう生かすか。貝もお肉も野菜も気持ちよさげなことが大切。

これがわかると、料理は楽ちんで楽しいし、穏やかな優しい味わいになる。

 

自然塩は多くても少なくても大丈夫。味幅がある。これが自然の豊かさ。

 

盛り付けは引力と自分の呼応。混ぜすぎない。自然に寄り添うということ。

 

くーちゃんも 野菜ばかりを使って、舌を大満足させるお料理を作ってくれはりました。目には見えない何かが下りてくるのやそうです。そして野菜と対話しはるのです。

最初はキャベツのスープ。最後はキャベツの芯の炒めごはんでした。