不老泉の藤井君は績社長とはまた違ったキャラで、上原酒造になくてはならない大切な存在。味のある、なんでも知ってる素晴らしい蔵人さん。
上原のおかあさんは一日一個しか食べたらあかん(鼻血が出る)手造りの黒大蒜を藤井君が元気で無事に配達してきてやの願いを込めて、置いておかはる。
なんと25年間も上原酒造にいてはるのや。
山根杜氏にもよう可愛がってもらってはったので、お酒造りもむちゃ詳しい。
月桂冠に桶売りすることが無くなったタイミングで、本腰を入れて不老泉でしか出せない美味いお酒を造ろうと、琵琶の長寿さん マルマンさんのご縁で、但馬杜氏 山根杜氏を紹介していただき、蔵入りすることになったのやそうです。
その同じタイミングで績さんも東京の修行先から不老泉に還ってきはった。
懐かしい話、初めて営業に小川酒店に来はった時、私の父は、忠雄会長にも藤井君にも、けんもほろろで、あまりの怖さに藤井君は二度と来んとこと思たそうです。
それがこんな深い長い付き合いになるなんて、不思議なご縁や。
還暦を前に、このごろ色々人生を振り返ることが多いです。
今年はオリジナルのお酒も売らせていただきました。
績さんもおかあさんも横坂杜氏も、皆々ええ感じ。
人がお酒を造るのやとしみじみ思います。