酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

手紙

第4回目を迎えるむすびし水のコンサートが近づいてまいりまして。
寄付金など大事のお手紙を書くに当たり、「手紙の書き方と模範文例」という本を本棚からとりだして・・・・・と。
面白い!面白すぎて時間を忘れる。見たらこの本の初版は1983年。

いろ~んな文例が記されています。

サトウハチロー石川啄木島崎藤村がお金に困って借金の以来をする文章なんぞはさすが!こんなところでも粋な文章は光ります。日本で一番短い手紙は、斉藤緑雨。それは「拝啓・・・・敬具」だけを長い巻紙に書いたそうです。「筆は一本箸は二本」とも随筆に書いた緑雨は生活が大変苦しく、だからこの手紙を受け取った相手も借金の申し込みであると了承したのやそうです。

結婚・出産・日記・借金のお願い・求愛(まっとうなものから危ういものまで・・・)・さまざまな逆に断りの手紙(恋愛・借金・勧誘)・・・・・いつの時代も同じことで人は喜び、はたまた思い悩んではったんやな。最後の特攻隊の青年の手紙には胸が詰まりました。

ようけする事あるのに、ぐいぐい引き込まれてしまいました。

言霊・・・ほんまに言葉はおもしろい。でも難しい・・・・

岩屋小波の手紙もありました。これは太田酒造の焼酎 琵琶の誉の題字を書いた、水口にゆかりのある童話作家。日本のアンデルセンやそうな・・・・とにかくお酒には、いろんな歴史文化が彩られておりますなあ。