酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

神開 浜大津こだわり朝市

朝市大盛況のうちに終わりました。

今回は 朝酒を楽しんでくれはる方がいつもより多し。

また今回のお酒 皆豊かな色彩をそれぞれにもっていたので 4種買いがとても多かったんです。いつも一升瓶で一か月朝市酒を楽しんで下さる稀有なお客さま また720で300で180で、どれもどれも4種買いのお客さま。

なので300mlと180mlがすっからかんになりました。



嬉しい事です。

外国の方も多くて、山廃一年もんをお伝えするのに、ワンイアーといいながら 寝る格好をしたり、笑います。

いつもながらに 大きく育っていくちびっこに出会えるのも朝市の楽しみ。

きたいちゃんのご家族は、明日の卒業式に備えてぴっかぴかに散髪。

ゆきこさんも明日の卒業式で着物を着はるのやけど、髪を結わなくても良いように思いっきりショートに!

そうなんや、巣立って行く そして新しい門出の季節の朝市でした。

 




実は新酒生酛以外は ほぼ完売!

冷蔵庫を整理していたら去年の初生酛を一本発見。

飲み比べたら面白いかも。

北島さんの愛山のように新酒から飲めるように設計しているお酒ではないので、今は日に日にあばれつつ変化している新酒。これからが楽しみ。

 

皆さま 本当に有難うございました。

 

明日は朝市です!神開です!

いよいよ明日は神開 藤本酒造の朝市です。

お酒が届きました。

早速に試飲。

タンクから汲んでもろたきもと 2週間の間にまた味わいが変わっていました。

去年の70山田の兄弟がとても似てきています。

でもやっぱり 新酒生酛はフレッシュ!去年の山廃はほどよい寝た感。

嬉しいのはどっちも美味しいこと。

頂いた干し柿の梅酒漬けに また岡山のきび大福にも 寄り添います。美味しい~

これ たまらん。コクのあるお燗酒に合います。

 

ちょっとしかなかったんやけど、独特の味わいの水モトには これが合いました。

茗荷と茄子を塩で揉んで、お酢やらで味付けをした肴。トマトもええ仕事してます。

きっとこのが水モトと仲ええのやろな。

試みの酒キテイちゃんは、今宵は貝の肴が無かったので マリアージュが見つかりませんでした。

でもこれはええお酒や。おっとは これがいっちゃん人気になるかと。

たるちゃんは 水モトやて。

う~~~~ん 優柔不断な私は迷うばかりなり。

けど 皆利いて思いました。皆違って旨い!!!

明日も楽しみです。皆さま ぜひぜひ 浜大津こだわり朝市にお越しくださりませ。

心よりお待ちしております。神開からは 藤本シャチョウがかけつけてくださります。

せとか

四国高松に酒菜和音というお店があります。

 

ある日ご来店下さって以来、ありえへんくらいの発注を頂く有難いご縁で、滋賀酒を売らせてもろてる小川酒店としては 感謝感謝。

 

四国も長いこと行ってへんし、松山はいったこともないし。

 

懐かしい徳島の万年山文庫さんには行ってまして、ええとこやった~~

またおっとは高知の皿鉢料理に仕事がらみで 昔に行ってまして、高知では女の人がお酒が大好き&強しで、皿鉢料理は女のひとが立たなくてもええように、前菜からデザートまでが一皿に収められた、酒好き高知の女将さんの素敵な食文化。

 

で、松山にもどりますと、ある蔵元さんにきいたら 四国の中でもとびきり飲食が盛んで ものすごく賑わっているそうなんです。

そんな和音さんから 感動する美味しいせとかが届きました。

奥様のお友達が造ってはるそうです。無知な私は何にも知らんと食べたら 今まで食べた蜜柑の中で最高の美味しさ。

おりしも 喜楽長の遠田さんがご来店。

 

柑橘系の香りと言うのは日本酒の世界ではほんまによく出て来まして、遠田さんも仕事がらみもあり(喜楽長通信は遠田さんが書いてはるそうです。すごい!)せとかをむっちゃようご存じ。 

 

有難いご縁に感謝どす。

おかずの巻

 

樽ちゃんから宴会で手土産に頂いた杣人さんの燻製。

たまらない旨さどす。

 

誕生日はちょっとええシャンパンをいただきました。

ので鰤かまと白子も洋風に。美味しいお塩と美味しいオリーブオイルでシンプルシンプル。うま~~~~~いです。有難い幸せや。

 

ハッピーテラダで根付きの芹を発見!芹鍋で春の気分。きりたんぽと。

畑の土筆はおかゆさんに入れました。春の苦味が嬉しい

 

上原のお母さんの造ってくれはった水菜は黒田農園の人参と不老泉の酒粕粕汁。色々な酒粕を使った料理があるけどやっぱり粕汁に行きつきます。

 

お母さんの壬生菜はミンチ肉で炒めに それとお漬けもんにしました。

 

上等の安曇川の卵をいただいたので 大胆にもお好み焼きに。なんかいつもより美味しく感じました。山芋ときゃべつがたっぷり入っているので むちゃ体に良さそうや。

 

蕪蒸しをしようとしたら、聖護院大根やった!ので急遽蓮根饅頭になりました。

 

ダンチュウにのっていたセロリの味噌炒めの肴。

 

旬ってええなあ~~~~

樽コメで~~~す

● 試みの酒 KT-901

スタッフKから「キティちゃん」と命名された、

「KT-901」酵母で仕込んだお酒。

キューンとしたリンゴ酸が通り過ぎたあと、

舌の周りにやんわり滲む、シジミ出汁的なコハク酸

魚介系などと相性も良さそう~

もしかしたら肝臓にも優しい?…かも??

 

● 水酛拾号

蔵元自信作、通算11本目の水酛が

華々しく朝市デビュー!

wildな乳酸と、strongな甘味旨味が

ワン・ツーでビシバシ攻めてくる☆

ノックアウト必至!?のハードパンチャーです!

 

● 70%精米 生酛山田錦

シュッと引き締まったキレのあるボディに、

山田錦のクリアな酸と旨味がすうっと。

「神開らしからぬ?」スッキリ綺麗なべっぴん酒。

 

● 70%精米 山廃山田錦(R4BY)

同じ山田の70でも、こちらは肉厚豊満ボディ!

落ち着いた甘味、ムッチリした旨味の、どっしりした飲み応え。

最後にほのかな香ばしさ。

『酸イモ 甘イモ 雑イモ ミンナマトメテ ドント来イ』

無骨ながら温かみのある、「神開らしい」お酒です♪

リズム感のある 表現が楽しく素敵な樽こめ、ええ感じです。樽ちゃん ありがとね。

不老泉と言うお酒

 

ホンジョウさんは利き酒師で人柄もほんまに温厚で素敵な方。

今回真剣にお肉に合うお酒を選んでくれはりました。

お酒のチョイスはホンジョウさんにお任せ。

私は久しぶりの不老泉を堪能。

しかも無いと思っていたお酒があった!!と、発見もありました。

木桶の純米大吟醸 生は無いけど火入はありました!またにごり原酒も!さらにひやおろしの玉栄は無くなりましたが、山田錦はありました!

とはいえ発見したお酒も 量は少なく 冷蔵庫に入れさせてもろたんですが、ひたすら壁に近づいていて 決しておおくはありまへん。

 

それと杣天も勿論美味しいのですが、藤井君から聞いていた新酒特別純米中ぐみがこれまたうまい。

 

色いろな発見に一喜一憂や。

これはええ音がしている木槽天秤搾りの終わり掛け。

奥琵琶湖。音も香りもたまらん。

 

大きな石を使っててこの力で搾られます。

ホンジョウさんは 初めてやと 興奮してはりました。

↓が天秤搾りに使われる木。

 

ここが麹室。大事な大事な部屋です。

山廃なので生ハムのような匂いがしたときよっしゃ!の合図です。

シンプルで広い館も!!ほんまは冷蔵庫が欲しくて補助金を申請したんやけど、これだけではおりひんという事でこの建物も。今年からここで呑みきりが開催されます。

お誕生日に

3月10日は私らの誕生日。

いろいろなことがあったので、こうやって生きていることに感謝や。

おりしもホンジョウさんが不老泉の会をしはるので、ぜひ不老泉のお蔵に行きたい!とのことで、私らも楽しみに同席させてもらいました。

出迎えてくれはったのがおかあさんのお花!!!

そして蕗の薹。なんて素敵な!

お母さんからお土産に頂いた 白い八重の椿。花瓶で楽しませてもろた後、土にさして楽しみに育てます

蔵付き酵母の今年はとりわけ稀有な渡船のもろみちゃん。ほれぼれする顔そして香や。

 

蔵に住み着いている酵母

黒光りしている 柿渋が塗られている 天秤搾りの大木。

こちらも柿渋が味わい深い木桶

木桶の甑

 

62歳の誕生日は私にとっての新年。自分を見つめなおす 深い一日になりました。

お花 木 柿渋 天然の仕込み 発酵・・・・・が私の生きがいやなあということを改めて思いました。

 

こけて左手を故障、まだリハビリ中なので なにごとも動作がゆっくりになっていますが、有難いことに、料理と畑仕事とお酒を運ぶのには何の痛みも伴わないのでらっきいらっきい。

62歳も自然と共に 鈍くさいけど 笑て、一所懸命お酒屋さんをさせてもらいます。

何卒今年もよろしくよろしくお願いします。