酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

小林一三の目指した大衆文化

小林一三が良く使っていた言葉が大衆。自ら演劇や小説にも精通し、深くその魅力を知っていた小林一三は、ごく一部の上流階級だけが楽しむのではなく、いわゆる親しみやすく興味深い楽しみ・・・・でも中途半端な快楽主義に走るのではない、質の高い大衆の娯楽を目指していたのでした。

そして、清く正しく美しく・・・をモットーに、質を落とすことなくコストを抑える工夫をして、次々と新しいユニークな発想で、阪急電鉄宝塚歌劇団・阪急デパート・ターミナルホテル・全国高校野球大会まで・・・事業を展開して行ったのでした。

これは、出世欲や利益主義に走ることなく、好きな小説やたびたび通った演劇で培った彼ならではの考え方感じ方のなせる業。

自分の持つ長所を確信することである。
確固たる思想を飽くまでも維持することである。
訓練式タイプ型のみに憧れず、何人も持つ自分自身の長所を、
それに磨きをかける人の多からんことを切に希望する。
          
                            小林一三の名言。

今回の逸翁美術館行きのおかげで、今は亡き小林一三の生き様に触れ、深く共感することができて嬉し。今密かに興味を抱いている あの松岡修造がお孫さんやったなんて・・・・

今日もおいでになったお客さんが、ビルドアンドスクラップされていく世の中で、小川酒店はずっとずっといててやと言うてくれはりました。

小林一三の何万分の一ではありますが、規模は小さくてもレベルは低くてもベクトルはちょっと同じ・・やろか・・というか、同じつもり。私もまねさせてもろて大衆をキーワードに、楽しい美味しい憩える小川酒店を目指していきたく思いました。重ね々、ああ、ええプチ旅やったあ。