酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

逸翁美術館

イヌガオちゃんと長谷ままに誘われて、池田の逸翁美術館 蕪村と呉春展に行ってまいりました。

(下のほうにちょこんとありますのは、イヌガオちゃんの頭!)

無知な私は知らんかったんですが、あの阪急電車の創設者 小林一三の私設美術館 
逸翁美術館は今月をもって閉館。老朽化してしまったため、建物自体は記念物として残さはりますが、美術館としては別の場所に新しく建立されることになったのやそうです。

和洋折衷の、ところどころに品のある遊び心が見られ、建物の中にいるだけでもう幸せでした。呉春や蕪村の絵はほっこりとした情緒あふれる絵で、唄の中に石山寺や幻住庵が出てきたり・・・・・。

そしてそして最後にお茶室にて出会ったのが、永楽の香合と細川元首相・・・・細川護煕のお茶碗。永楽の香合は奥行きのある美しい紫!敢えてひっくり返さんと見られへんお尻の部分に、その色が施されているのがまた粋でした。細川さんの東山の山々を描いたお茶碗とかいらぎのお茶碗は、言葉はなく・・・・ただ心に染み入るばかりなり。お茶室の方曰く、つい先日細川さんがここにおいでになったとか。作陶暦は浅いのにこの品格は、やっぱり生まれ育ったお家柄やDNAやろか?首相をされていたころよりぐんと柔らかいええお顔になられたように感じます。

今日がここでのお茶会は最後やったので、普段は出されることのない器が用意されたとのことでした。なんちゅうラッキー!とにかく色と質感がすばらしく、ガラス越しではなく、生の色風合いを見せていただけたことがこの上ない幸せや。

曲がりなりにも一応器を扱わせていただいているので、この色は決して忘れんように頭の中のだいじもん入れに丁寧にしまっておきたく思いました。

日帰りどころか半日で楽しめて、しかも心にずしんと響く作品に出会えて・・・・・・これはイヌガオちゃん長谷ままに感謝しかありまへんわ~。おおきにどす。池田の町もいろいろなご縁がありまして、10数年ぶりにぶらりぶらり・・・・坂がなんもいえへん情緒を醸し出し、ええ町やなあっ