酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

味噌仕込み

30時間大豆を水につけて。ぷっくり膨らんだところで、ことことことこと湯がいて(本当は蒸したほうがおいしいらしい)、それと塩切りした麹とあめ(大豆の煮汁)もろもろをもって友人のお家に伺いました。

友人は新米まま。5ヶ月ちょっとの赤さん(と友人は言う)と幸せいっぱい。(大変さもいっぱいやろうけど)赤さんに大きな瞳で見つめられながら・・・・時には大声で泣いたり・・・・おっぱい飲んだり・・・久しぶりの再会やったので、積もる話にも花がいっぱい咲いて・・・そんな空気の中で、お味噌が仕込まれました。

今日もテレビで手すき和紙を漉くのに一時間半かけて楮をたたいてはりましたが、お酒も同じく、スローワークにはとんでもない手間隙と時間がかかり、それで生まれたのがかの有名な酒造り唄。で、私らの場合はその代りに、赤さんの存在そのものと楽しいお喋りやったのでした。こういうもんは楽しい人と一緒に楽しんでこそやな。

友人は天然酵母のパンのセミプロ。やのにお味噌初めてなんやて・・・そして私も初めてなのですが、この目出度い記念すべき初体験の味仕込が、こんな不思議な赤さん空気の中で仕込まれたのでありました。

さあ、どんなお味噌になる知らん。来年は粘土遊び感覚で、くっちゃくっちゃ触りながら・・・・その頃にはあんよもお上手な赤さんと一緒にお味噌をしこみましょ。

友人はえらいやっちゃ!子育て大変やけど、自分磨きもがんばってはりまして・・・というか前から器や布が大好きやったひとなので、思いもがけず新しい情報もいっぱ頂いて帰りました。

今年は後、もうひと仕込みするつもり。で、麹の割合とか温度とかをかえて楽しく実験するつもりです。これもなんかお酒とつながっていて楽しいな。