酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

萩乃露 蔵訪問ぱあと2.お酒の巻

さて萩乃露蔵訪問 お酒の巻です。萩乃露の朝市は3月か4月。伺ったのは2月の2日。まだ日があるので、もう一度伺うということで、いろいろ新酒ほやほやを利かせて頂きました。

まず蔵内原酒 佳撰のタンク違いと いわゆる 萩乃露の上撰酒のタンク違い。この2種は昔で言う1級2級なんです。お米も仕込みも少し違うのですが、味わいはかなり違います。蔵内原酒は楽しいわくわくする味!上撰は物静かで派手さはないけれど四方山はなしをしながらゆ~~~~~っくり楽しみたいお酒でした。姉御のご主人まつさんはこのわくわくする蔵内原酒をたいそう気に入ってはりました。後で出てきます友人は上撰の美味しさに驚いたとのことでした。さらに左に参りまして、以前もご紹介した純米酒の双子ちゃん。これむっちゃええお酒になっています。

さらに左に参りまして高級酒 純米吟醸 山田錦と渡船へ・・・これは伺った時にはまだほんまに生まれたて。おいしいけど若いし硬い!ので正直あんまりわからへんだんです。

で、つい先日吟醸純米 渡船と山田錦のこれまた双子ちゃんのサンプルが届けられました。いつものように専務さんのあったかい手書きのお便りと共に・・・渡舟は昨年新酒からどんどん味が乗り始め、夏にはもうピーク!とにかく売る側もどきどきさせられるお酒でした。それと専務さん曰く、どうやら火入れして熟成するタイプのお米ではないようなのです。なので、今年の造りは生で1年を通してゆっくり味が乗るような方法に変えられたそうです。今でも美味しい!ですが秋が楽しみやなあという嬉しい予感を感じさせる味わいです。一方山田錦の方は、うふふ・・・・まさに上品で端整なうまみ。どちらも今後がすごく楽しみやし絶対美味しくなると安心できる酒質です。

上手に言わはるなあと感心しましたが、藤井君曰く、渡船は口の中で舌の上でくるんと踊るような感じ。山田は舌に染みこむような感じやそうです。

実は昨日蔵にいかれた友人からも教えていただきました。高級酒はあと2ヶ月したらよりより美味しくなりますよ~と。 福井専務さんが朝市の日を決めるのに 3月ではなく4月にしはったその訳もわかりました。飲み頃を知るということは大事大事・・ということを改めて教えてもらいました。ということで少し先ですが4月が萩乃露の巻となりました。次に伺うのは春まっさかり。どんな味の変化を見せてくれるのか・・・これも楽しみや。蔵の様子。ここに見えるはマツさん。隠れたお酒の師匠です。