酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

小原庄助さん

我が家では、お正月の3が日は朝風呂をいただきます。お正月だけの贅沢。

目を瞑って、ずいぶん前に行った信州の雪景色の露天風呂を思い浮かべます。なんちゅう気持ちのええ・・そしてお風呂上りにお酒をいただくのです。まるで小原庄助さんや。

小原庄助さん、なんで身上つぶした?
  朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つぶした、
   あ~もっともだぁ、もっともだぁ♪

庄助さんのモデルは酔いの記憶のようにおぼろげやそうですが、ある一説の庄助さんの墓石のカタチは猪口と徳利、戒名は『米汁呑了信士』なんやそうです。

その時世の句がまた
『朝によし昼なおよし晩によし飯前飯後その間もよし』
結局何時呑んでも酒は旨いということです。

酒をこよなく愛し、おおらかで人を信じてやまない、誰からも好かれる好人物、・・・・愛しい飲兵衛。身上をつぶしたからといって暗いイメージは全くなく、今も会津にその愛らしい飲兵衛の心が受け継がれているのやそうです。

おいしいお酒が造られるためには、水もお米も造っている人も酵母も大事・・・そしてそれに加えて、愛らしい飲み手も大事大事。私の周りに庄助さんがぎょうさんやはりますわ