さてさてAさんの酒宴IN旬眞庵、実におもしろかったです。
まずは冷で・・そしてその後お燗となりました。
あのドンペリ・・・の萩乃露 至福をお燗したのです!14Byと16BYのブレンドもん。
そうしたら中途半端なお燗より、ちょっと熱めに燗をつけてそのすっかりすっかりの燗冷ましが、驚きのおいしさでした。熟成香がええ感じででてまいりましたんや。
続いて、北島酒造 完全発酵 超辛口・・これが旬眞庵さんの極上の平目の刺身にばっちり。さらにお燗をつけるとより素晴しいマリアージュ。しかも燗冷ましもいけましてこのお酒の酒質の確かさを実感。
そして喜楽長 天保正一さんの大吟醸は、冷ももちろんさすが!の美味しさですが
45度くらいのお燗をすると2倍どころか2乗のお酒となりにけり。
七本鑓の大吟醸は長い眠りにつかれていたようで、冷より断然お燗!それも35度くらいのお燗をするとゆるりゆるりと眠りの森の美女のように眠りから覚めはりまして、湯葉よせなどの優しい炊き合わせに合わせたらほっこり美味しい!
美富久い吟純聖は、ほうっ~これは絶対お燗や。それも50度!そしてだんだん冷ましてゆきます。この鰆の味噌漬けにはもうこれしかない最高の取り合わせでした。Aさんも苦労してお酒を選んだだけに満面の笑顔でした。
そして不老泉中汲み。50度くらいのお燗をつけだんだん下がっていってそして燗冷まし。この過程のどれもが笑顔になり専務さんの顔を皆で思い浮かべながら美味しくて笑顔。
最後の〆、愛山はまず冷も美味しい!そしてお燗。以前蔵朱さんのお酒の会でマック次郎さんがこの愛山を見事にお燗付けしてくださったことが心に残り・・・・でも30度台ではお酒が中途半端・・・あの驚きの旨さはピンポイントやったんや・・・そして48度くらいのお燗をつけるとお米が出てきました。ある人はカカオのような香ばしさが出てきたとも・・・・冷とピンポイントのお燗、これはまったく違う味わいであり、それぞれに美味しい不思議なお燗上がり。
日本酒のもつ4次元のような不思議な広がりを感じた今日の宴でした。
Aさんありがとうございました。姉御スンバらしいお燗番娘おおきにどす。
プレッシャーをかけてほんまに申し訳なかったのですが、今日のお客さんは「お燗ってすごいなあ。」「日本酒ってほんまに不思議ですねえ。面白い世界ですねえ。」・・・とお燗の素晴しさと料理とのマリアージュにそれはそれは喜んでくださいました。
ありがとうございました。