酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

チーズ熟成士のはなし

大阪にチーズ熟成士・・・久田先生の話を聴きに行った。久田先生はできあがったチーズを熟成するプロ。プロセスチーズのようにある一定期間いつ食べてもおなじ味とは違い、フレッシュチーズは日本酒でいう生酒のように、どうなるかわからない部分も多分に含んでいる生もの。それをその人の感性と知識と技術で熟成させて、最適な湿度や温度を追求していきながら最高のピークの状態でチーズを提供しはる・・・そんなマニアックな世界。その話を聞くうちに、ますます日本酒と重ね合わさった。日本酒も時間とともに劣化の道しかないお酒もあれば、育て方ひとつでとても素敵に熟成していくお酒もある。まさに久田先生の言われている事と同じや。そして先生の師匠が言わはったのは、とにかく現地へ行って作っている人と話をしなさい。作っている現場をこの目で見て聞いて感じて確かめてきなさい・・との事。蔵元さんへ行きなさいと言わはった私の日本酒の師匠の言葉とまたこれも同じ。

久田先生は近いうちにフランスパリにて、お豆腐や日本酒と一緒に日本人の感性で熟成させたチーズを売るお店を開店しはる。このチーズの熟成の世界はまだまだ一般的ではないので、(多分滋賀県ではかなり難しいと思う)浸透・・伝えていくことは大変だと思うけど、でも心から応援したいな。・・・そんなすばらしい先生と琵琶湖ホテルIさんのおかげで2次会に参加させていただく。フランスでのエピソードなんかも楽しく聞かせていただきながら・・・午前さんぎりぎり。私も時からの贈り物・・・日本酒の熟成についてもっと深く知りたいと思った大阪の夜・・


いろいろな熟成による味わいの違いを利く。
日本酒と同じでどちらもそれぞれに美味しい。好みもある。でもやっぱり私は熟成したおいしいチーズが好きやなあ。特に3年熟成させた右のチーズの奥深さと言ったら・・・もうたまりませぶんです。