酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

昨日の続きなり

昨日の興奮冷めやらず今日も昨日の話。

ブログを見て、「せっかく滋賀においでになったんですから、

淡麗辛口好きの方にあえて芳醇なお酒を美味しくすすめて

頬を緩ませた時の充実感を味わうのもサプライズ

相手の好みももちろん大事ですが、

飲まれたことのない飲ませ方で相手を感動させるのも、

酒に携わっているものにしか出来ない隠れた楽しみの一つですね。」

とコメントを頂いた。なるほどなるほど。

淡麗辛口ではない旨口・ふくらみのある滋賀の美味しさを知って頂くのもまた


今回初めてお酒のコーデイネートするという大役をさせて頂いて

とても勉強になったのは

お酒は勿論、美味しいもんと会話で人を楽しませるという事。

もう一回行きたくなるお店はきっとこの3つがちゃんと揃っているんやと思う。

(お酒好きでない人は二つでええけど、私らはとっても大事な3つめ

ちょっと「祇園の教訓」という本を思い出した。プロの舞妓さんは

お座敷に入ったその瞬間、空気を読んでそしてふさわしいお話ができる。

前もってわかっていたら、そのお方の仕事から趣味から調べておいて

心から相槌がうてるように楽しみながら勉強しておく。

そしてお食事が始まると徳利の傾きも見逃さない気転と気配り・・・

どの道もプロはやっぱり違うんやなあ。

そういうとうちの得意先にいつも賑わっているバーがある。

ホステスさんは皆50歳以上、しかもかなりかっぷくのええ女性ばかり。

にもかかわらず不況の時でさえもここだけは潤っている。

粋で智慧のあるママさんで、うちとは何十年という長いお付き合い。

そんなことがとても大事なんやろなあと思った。

商売に限らず、生きていくという上で大事なことを教えてもろた。