酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

コンクール

昨日、揺らぎについて書いたけど、日経新聞を見てたらまたこんな記事が・・・「コンクールに代表される美意識の数値化・楽譜の縦の線を整える几帳面な演奏を喜ぶ21世紀の日本を支配した価値観が崩れ、揺らぎや乱れを伴うライブ感に目覚めてきている」と。

コンクールで優秀な成績を収めても、人の心に響かない音楽・・これはお酒についてもいえると思う。

私は未熟もんでこんなことを言うと非難を浴びるかも知れへんけど、金賞受賞のお酒ってあんまり興味が無い。クラシックのピアノコンクールに通じるものがあるような気がする。(きっと心に響く金賞酒もあるとは思うけど・・・)

人の心に届く・・・感動ってだいじや。

そういう意味ではモンゴルやアフリカの土着民俗音楽にはいきいきとした躍動感が感じられて、ストレートに感動を呼ぶ。

ワインの世界でもそう・テロワール・・・ワインに現れる葡萄の個性が、人為的に施されるさまざまな最先端の手法により、似通ったある意味個性の無いワインになりつつあるということもよく言われる。

ちょっと癖のあるおもろい個性は、音楽ワインお酒・そして器・・・どんな世界にもあったほうが楽しいやん。きっとれは、コンクールや金賞は取れへんでも人の心を暖めると思う。



あ・・でもこのあいだ面白い会話があった。なんで黒人の人ってあんなにリズム感にすぐれ素晴らしい歌声なんやろうって・・・そしたら、「音痴な黒人がいたらわらうなあ・・・」やて。なんかくくくっと可笑しかった。