酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

萩の露 あらばしり

夕食の支度をしながら、我慢出来ずに萩の露のあらばしりの栓を開けてしまいました。開けてすぐ飲んでみると、それは頑固親父にげんこつをくらったような味で、飲み干した後は下の前の歯茎に渋みのようなものが残りました。そのままお猪口に30分ほど置いて再び飲むと渋柿が干柿になったようでした。

う、うんまーい!

日本酒万歳です。今晩、鮭ハラスの塩焼きと一緒に主人に出します。

いつもないすなAさん・・今日も心でめもるめもる・・・

このお酒は萩の露の杜氏さんも営業の竹中さんもイチオシのお酒。ほんまにバランスの良い優れもののお酒。そして時間がたつと独特の丸みが生まれます。

熟成の話をしていたら「艶が出てくるんですね」やて
今日は滋賀で学生時代を過ごされた和歌山の蔵元さんが試飲用のお酒を持ってご来店になっていて一緒に利いていただいた。

和歌山で自ら田植えをして醸しだされた山田と播州特Aの山田を利かれて、私は播州のほうが美味しいと答えたんや。でもAさんは南大阪出身。この土地をよくご存知で、播州は優等生という感じで一流の料理屋さんではこの味は慶ばれると思いますが、うううん・・・金山時味噌にならこのなんとも和歌山の風景を思い出すなつかしい和歌山産の味が合うのではないでしょうかと。

まるで漫画のソムリエのように、背景やその土地の歴史文化も含めて話さはるAさんは只者ではない!!毎度ええお言葉を有難うございます。これからも必死でめもるおーちゃんです

後今日お二人のまた違うお客さん。お二人ともご本人のほうはお酒好きでお強い。そしてそして弱くて飲みなれていないご主人も日本酒に興味を持ち始められ、ご主人がお酒にはまるようなそんなお酒を探して欲しいとのこと。ふふふ・・ほんまにこの頃おなごつよし。さあさ、ご主人をお酒の世界にどぼ~んとはめてや。きもちええで。といいながらうちの主人も実はまだはめられてへんのや