酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

画廊バー ぱーと1

ぱんちさんとずっと過ごしていてたくさんのことを教わりました。何でもいい・・こだわりなはれ一気に登りつめたらあかん・・ひとつひとつじっくりゆっくり積み重ねていくことや・・・パンチさんがごえんさんに見えてきたわ

ぱんちさんは火入れのお酒も認めているんやけどあえて生の熟成酒にこだわっているそうです。七本鑓の純米大吟醸なんぞは、どの温度も興味深かったですが、なんと46度の温度がいちばんよかったのでした。でもとにかく火入れもんはかなり温度を上げても大丈夫。(なんちゅうても火入れのときに60度ぐらいまで上げてるんやもんな)。でも生は常に気にしながら・・・ついて一番ふさわしい最高の温度帯を見極めないといけないのが、難しくもありまたパンチさんの職人技ともいえる腕の見せ所なのでしょう。パンチさんが生にこだわる意味がなるほどとようわかりました。

そして、ぱんちさんご持参の高砂生の9年もんはミルキイな香りに他のお酒とは全く違う熟成ならではの魅力はほんまもんが時を重ねてこその味わい。そして燗をするとほんまに肩の力が抜けるという表現がぴったりの変貌を遂げるのがようわかりました。角がとれてええ部分だけが引き出されてくるのです。そして燗温度が上がると、だんだんビターなチョコレートの味わいに変化していくのです。「1℃1℃でお酒は変わっていく・・その様子を見守ってやるといと楽しいで・・・」まさに熟成酒の魅力。

ブルーチーズを口に含みながら、不老泉木桶生を飲んだときにはまさにマリアージュ。これが邪魔ではなくお互いがより引き立てあうすんばらしい瞬間なんや!またパンチさんはこんなことも・・・このお酒の蔵元上原酒造さんは鍍金(メッキ)と違う。ほんまもんの金や。お酒を知り尽くしたぱんちさんの一言はなるほどと思いました。


お酒の奥深さを教えてもらった貴重な夜でした。。

今度の日曜日、29日パンチさんのお店膳にて勉強会をします。興味のある方はご一報くださいませ。