酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

深町 純 ライブ

友人Yさんが深町純の大ファン。Yさんのおかげで知ったこのピアニスト。

一世を風靡した時代もあったのに、商業主義の音楽界に疑問を持ち一線から潔く退き、今は東京の小さなライブハウスで納得の行く音楽活動をしてはる人。東京芸大を卒業式の10日前に退学!!なんていう経歴を持ってはる人。

私はよくはわからへんけど、でも深町純のピアノを聴くとなぜか涙が出そうになる。これは不思議。単なる癒しではなく、もっともっと奥深いところに潜んでいる意識を呼び覚ましてくれるようなそんな感じ。なんでやろう。とにかく家でもほとんど音楽と言えばこの曲を聴いているくらい、なぜか心動かされる音楽。木の葉の舞う頃・ぬくもり・日向・深呼吸・綿雪・・曲名をきいてるだけで気持ちよくなる。

で、この深町純が突然大津の石山にきはった。そしてライブの後、うん十年来のファンであるYさんのおかげでご一緒させていただくまるで仙人みたいな人。そして舞台では思わなかったけど目の前の深町さんは本当に小さい人。美しい東京弁で語ってくれはる言葉はひたすら優しい。音楽同様、自然を感じる。でも骨がある。哲学がある。生深町さんに出会えてよかった。お酒の話もしてきたで。優しい眼差しで聴いてくれはった。

ええ人・音楽に出会わせてもろた。Yさん おおきにおおきに