酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

くらしかるなレジスターよ さようなら

小川酒店で20年間愛され続けて来た くらしかるレジスタがとうとう老化してしまいました。
最初は「これ古いんですか?」って聞かれるたびに「いえいえ これはクラシカルに造ってあるだけなんですよ。」と答えていました。ところがさすがに10年を越え20年目に入ると、「・・・やったんですけどほんまにクラシックになって来ましたんやわあ・・」と付け加えることになりました。

半年くらい前から調子が悪く、何度か修理に来ていただいたのですがついにお手上げ。しまいには修理の方も「寒いし違いますかあ?」「なだめたりさすったり、時には叩いたりしてあげてください」やて!もう換える部品もないとのこと。さすがに毎日毎日お付き合いさせていますと、なんか家族みたいに・・・小川酒店の大事なスタッフみたいに愛着が湧いてきて、なんとかなんとか・・・と思いましたが、お客さんにレシートも渡せないようでは店の信用にも関わります。なので、ちょっと悲しいよくあるレジスターを買うことになったのです。

そして今日はさようならの日。

ふつうの家電製品なら棄ててしまうところですが、大事の家族やもん。しばらく眺めて、小川酒店のよき場所に飾るつもりです。

20年間いろ~んな変遷を見て来はったんやろうなあ。鈍くさいことをしてあたふたしている私の姿も、そしていろんなお客さんの顔も見てはったんやろうな。これからもええ住む場所を見つけるし見守っててくださいな。ほんまにお疲れさん。