酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

蝉にまつわる事徒然

夫の上司は蝉川さんといいます。
そして夫はいつも 蝉川さんのことをみんみん常務と呼んでいます。
ほんまにおまえ上手につけたなあと仕事仲間もみんみん常務さんも感心してくれはるのやそうです。

我がでもみんみん常務は有名です。
お顔を拝見したことがないので私の頭の中では蝉が背広を着ています。
ほんまはどんなお顔をしてはるのやろう?

そういうと浜大津近辺で、蝉の声がしませんなあ・・なんでやろう?あの音が聞こえてくれとますます暑い夏やと感じますが。

「山寺や石にしみつく蝉の声」
松雄芭蕉の句が浮かびます。
でもこの蝉は約300個の卵から成虫になれるのは極一部だけなのに、7年もの間土のなかで幼虫時代をすごし、やっと地上に上がったかと思うとたったの2週間で死んでしまうのです。なんちゅうはかない・・・蝉はその間に子孫を残さねばならず、あの声はいわゆる「求愛」のためのものなのなんやて・・・。

ずいぶん前に神戸の六甲山に泊まりに行ったとき、黄昏時に蝉が木のうえで脱皮して成虫になる場面に出会ったことがありました。その光景は夢のようでした。蝉の赤ちゃんは妖精みたいに薄い水色で1時間ぐらいじっと見ていました。感動的な時間やった

これはお借りした写真ですが・・なあ。綺麗やろう。