酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

葉月のお酒は吉田酒造

久しぶりに懐かし吉田さんとお酒に会いに、そして朝市のお酒を選びに姉御と吉田酒造さんに伺いました。おそらく1週間前にはものすごい人であったやろう海津大崎も今日はひっそりと静か。でも、名残の桜がとても美しく、姉御ととても贅沢なお花見をしてきました。

さてさてお酒です。

去年小川酒店でフィーバーしたヨキトギは今年はお米が溶けてしまって出来ませんでした。ヨキトギのシュワシュワ感のないのが吟花ということでいわば兄弟関係。これもあんまり溶けて心配なのでほとんど火入れしはったのですが、一部だけサーマルに生で保管してありまして、それを利かせていただきました。

フレッシュでメチャええ感じやん

他のお蔵さんでも今年はどこともに吟吹雪などで作られたお酒が溶けてしまいましたが、逆にこの新緑の季節がまさに飲み頃!今ピークの溶けたお酒を小川酒店で仰山並べるのはちょっと不安ですが(特に夏越しが怖い!)、朝市のように買っていただいてすぐに飲んでいただくのであれば、これはまさに旬の美味さを味わっていただくのでどのお酒にもちゃんと居場所があるのやとおもいます。

ということで、まずはこの吟花を選ばせていただきました。

そして今回はやっぱりいろんなドラマをもっている新人さんかじや村を是非是非。山田でありながら65%なので、肩の力を抜いて飲める食中酒。でも、上品です。素朴な美しさも持ちあわせています。

雪花はいつものようにふわんとしたクリーム系のお料理にぴったりの美味しさ。花嵐も美しいし、火入れ熟成タイプもほんまにええ感じ。季節柄、花嵐ならぬ青嵐にしようかとも言ってたのですが、なんせ今度の朝市はお給料日前で、しかもGW後でお財布が寂しい5月20日。悩んだ結果、本醸造の中ではぴかいちの金紋竹生嶋が選ばれました。1800ml1890円なり。燗良しひや良し。

ということでええお酒3種が決定。吉田専務、お忙しい中丁寧に対応してくださって有難うございます。タンクからお酒を汲み上げてくれはる時、どぼんと落ちはるのではと何度もひやひやしたのが、今思うとへんにおかしかったです。専務さん曰く、あゆの塩焼き・そらまめ・ぐりんぴーす・鰻の白焼き何ぞがこの季節にふさわしく、またかじや村にもようあいそうですなあと。美味しい肴と一緒にお酒を語る専務はほんまにええお顔どす。

新緑の朝市も是非お越しくださいね。