酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

キャラメル!!!

続いて立ち寄らせていただいたのが、不老泉 上原酒造。


おじゃまするなり冷蔵庫から持ってきてくれはったのが、渡舟

1ヶ月前に利かせてもらったときは、績さんも名前を明かしてくれず、しかも私にはなんか変な味に思えてへーっという感じでした。
、ぐんぐん美味しゅう変わってきています!
恐るべきこの美味しさ。やっぱりこのお米は味がどんどん変わっていく性質なんやな。

今地酒バーにはなんとこの責めがあるそうです。
めっちゃ美味い!!そうです。行かねば・・・

で、その後の本日のホームランが雄町の火入れ17B。新酒18BYも生の17BYも美味しかったんですが、この火入れ、決してべたっとした甘さではないんやけどキャラメルの良き幸せな味と香りがするのです。これはいつ生まれたんやろう。2ヶ月目には無かったこのキャラメル感に思わず顔がほころびます。不老泉雄町は偉大なお酒です。

績さん曰く,もろみ日数を書く用紙があるんやけど、なんとこの用紙には25日までしかないのです。この蔵のお酒はほんまにもろみ日数が長い。特に五拾弐日もろみなんぞは、3枚もつなげなあかんそうです。でもこの時間がこの蔵のお酒の底力を造っているのやと思います

今年はいつになく気合が入り、元たても績さんがすべやらはったそうです。で、面白かったのが普通酒。4本のうちなぜか2番目に愛着というかなんと言うか気が入って櫂を入れすぎ、後で聞くとなぜかおやっさんも2番ばっかり櫂を入れはった結果、手をかけすぎて酸が走り奇妙な発酵をしてしまったそうです。逆に4番目のタンクなんぞは、申し訳ないくらいに放ったらかしにしておいたら、素晴しい発酵を遂げたそうです。子育てと一緒やな、付かず離れず急所は押さえて・・・・程よい距離を保つっちゅうことが大事なんやなあ。

お酒造りの四方山話を造り手の方から聞くのはほんまに楽しいものです。
そして生き物なんやなあと思います。

久しぶりの蔵訪問と散り逝く海津のお花見
ええ幸せな時間をありがとうございました。