酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

距離

人と人、人とお酒、人とものには距離が存在します。

で、ずっとそばにおいておきたい場合もあれば、年に一回熱い出会いをしたい場合もあり・・・・それはさまざま。

ただ、難儀なのは人と人。こっちの願う距離と相手の願う距離が必ずしも一致しないというか、一致することのほうがまれなのであります。

その点、お酒やもの(私にとっては器・・・かな?)の場合、ひとつひとつの手造りならではの個性はあっても概ね思ったところに存在していて、そしてそれにふさわしい付き合いが出来るのですが。

あ・・そうそう、ただ今北島酒造の渡舟のむろか生が到着しました。なかなか素敵な味です。

昨日の価格とちょっと違っていてむろか生なので4合瓶で1300円 1800mlで2600円。

そばに気楽に置いておきたい、普段着で楽しめるお酒です。食中酒としても

以下は北島さんからのメールです。

貴重なお米を無駄なく使うため敢えて精米歩合を抑えました。呑み続けるごとにより、その素朴な味わいが引き出され、杯を重ねるごとに美味しく感じられてきます。
冷でお飲みいただくと、酸味の利いた爽やかな味わいとなりますが、燗でお飲みいただけば、酸味と旨みのバランスがとれ、さらに美味しく召し上がっていただけます。食中酒として、食事の後半からお飲みいただくと呑み飽きせず、料理のお味をさらに引き立てます。
暑い季節こそ身体をいたわる為に燗をお奨めします。


むろか生の渡舟のコメント

さて、本年の渡船が出来あがってまいりました。今年2年目となりますが、大変難しい米で、製造に困難致しました。まず原料処理が普通の米と違い吸水が早く吸い過ぎてしまい、そのため蒸米も柔らかくなり、結果もろみも溶け易く発酵が鈍ってしまいました。しかし、発酵が止まるとおもいきや、もろみ後半から常識では考えられない速さでどんどんボーメが切れて最終は+4まで切れて、すべて失敗と思いきや予想以上に旨い酒になりました。今年の味は昨年とまったく正反対の酒質となっています。9号酵母で仕込みましたので、香りは穏やかで、口当たりは優しくふんわりと吟味がし、切れが良い辛口の純米となりました。大変満足のいく味わいとなりましたのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。
渡船は本当にチャレンジのしがいのあるお米です。

これ・・・いけます。むろか生は冷のほうがええかも。