酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

北島酒造さん

今日は久しぶりに北島専務と話をしました。

とかく溶けやすい難儀な渡舟・・・・ちょうど格闘している時に上原さんと話す機会があリ、お互いに大変さをしみじみと語りあってはったそうです。そうして出来た渡舟ですが、先日の草津でのお酒の会で、あるお酒についてもうだれが来ているという方もおられました~という話をしていたら、微妙なだれを感じる人はごくごく一部の人たちであり、それも熟成とだれはとても微妙。だれという言葉を知らない方もかなりおられるはず。新酒の時は若い!と言われ、味がのってきてええなあと思ったら、それもつかの間 今度はピークを越えてだれが来たと言われる。蔵元さんにしてみれば愛しいわが子やのに、やいのやいのと可愛そうかもしれませんなあ。

この若さもぴちぴちフレッシュ、ちょっとだれてきた状態も、熟女の色気・・・・と褒め言葉と共に生かすこともまた酒屋の仕事なのかもしれません。とはいえ、ちゃんとそのだれを知っていることも酒屋としては大事やけど。

後、話していたのは、とあるお蔵さんは、蔵癖にもなれものすごいレベルの高い、また歳毎にぶれない素晴しいお酒つくりをされているのですが、綺麗で優しいのでインパクト・自己主張にかける・・・・のでお酒の会などではついつい影が薄いそうです。飲み飽きない、そしてまた明日も飲みたくなるお酒と、美味い!っとうならせるお酒とははこれまた複雑に絡み合いつつも違うんやなあ。

北島さんでは、南部杜氏さんに代わったことで色々酒造りがかわってきたそうです。酵母も後半は皆9号にしはったとのこと。渡舟もしかり・・・・。ぐぐぐっと酒造りに関わる部分が増えて、ますます気合の入る北島専務さんです。

専務さんもここ5年で滋賀のお酒がぐんと美味しくなり、マスキングで利き酒をしてもどれもみなレベルが高いことをつくづく感じますと言うてはりました

小川酒店では、渡舟を生で4合瓶と1升瓶 1ケースずつ、無理を言って取って頂きました。(その他はすべて火入れ少し割り水して商品化されるということです)。今週中に入荷します!ご入用の方はお早めにお申し付けくださいませ!

精米歩合75%とありますが、実は70%そして値段は昨年同様1260円なり。


ちょっと初夏の小川酒店どす。