酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

お酒の熟成 ぱあと2

とても不思議なことがありました。

先日一博の中沢さんが配達においでになりました。

でお話していたら、どこともに溶けた・・・と苦心されていた今年の造りですが、中沢さんとこは特に溶けやすいと噂の吟吹雪でありながら、全然溶けなかったそうですのや。

それも面白いことに、大治郎はかなり溶けて日本酒度も±0。特にうすにごりなんぞは搾った時点からの味がのりのりで、のりのりすぎて仕入れるのを案じてたのに、お客さんからの熱い要望がすごくて入れてたら、また偉い評判で、うすにごりの1800mlは完売!4合瓶も2ケースのみとなったので慌ててうちが貰ったというお酒でした。

で一博もうすにごりを入れてみたのですが、これはまだ硬い!!!日本酒度+5。今なら断然去年の一博をお奨めという感じ。でも後にええ渋みも残るので、きっと時間がたてばええお酒になるやろうな・・・と言うお酒でした。

ここのお米は地元の吟吹雪で全く同じ。酵母が一博は14号。大治郎は9号。そして造りもやや一博が遅かったのは、ちょうどその頃に蔵にいったので覚えていますが。それにしても同じお蔵で同じ米で、こんなに味のりが違うなんてほんまに不思議やなあ。

ちなみに富田さんのお酒も天地の唄と今までの七本鑓ともまた味ノリが違うのです。天地のほうが若い!!まだ飲むのはもったいないという感じ。実はそのことを山岡さんに尋ねたのですが同じ意見でした。山岡さん曰く、有機のお米や低精米を使うと熟成がゆっくりになるという説もあるとか。なんかこれわかるような気がします。スローライフ スローフードやね。

色々面白いなあと思ったのでした。

あ・・・・・話し変わりますが うちのエゴノキが綺麗な花を咲かせました。ちょっと幸せしおらしい花やなあ