酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

やきものとお酒

12年前の資料を見ていたら、結構うなずく事が多かったです。

その当時、私は日本酒には全く興味がなく、ただひたすら焼き物にはまり、美術館にいきまくり、書物も片っ端から読み、窯にも行き・・・と言う状態でした。
今思うと懐かしくもあります。

それが今ではすっかり日本酒好きになりました。なので焼き物に関して書かれていたことが、日本酒にも妙に重ね合うのです。

浜田庄司の言葉

どこにいようとも、私は私の眼に頼ります。

誤りなく作られたもの、正しく作られたもの、
適切に作られたもの、健やかなもの、これが美の成分です。

技術は形の奥の見えないところで深く守られ愉しい。

以下は作者不明

とにかく数を見ること。そして本物かまがい物を見極める力をつける。
これは自分の好き嫌いをはっきりと認識する事にも繋がる。何を見ても漠然としている人というのは客観的な目が弱いのだと思う。自分の好みを把握していると、好きではないんだけれども売れるもの、と言った見方ができる。

ぬくもりがあってさりげない個性があって、繊細さが感じられるもの。

謙虚さがあると学ぶものは沢山ある。眼を肥やすには身に染み込ませなければ駄目。
好きなもの好きな事を積み重ねると個性はできる。

これらは全部やきもののええ言葉集なんやけど・・・お酒にもほんまにようあてはまります。

そやけど、やきものもやっぱりええなあ。今はどっちも大好きや・・・