酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

複雑味ということ

辻さんが来はりました。ええ人やほんまに・・・・何でかというとH9BYの奥播磨をあと2センチくらい残っていまして、それを私にプレゼントしてくれはりましたんや


ごくごく温く燗をつけると、いろんな複雑な要素がでてきてええ感じや・・・亀亀覇に相通じるものがあるかもしれません。やっぱりすごいわ~

そしてもう一本は、辻さんがトライしたフランスワイン。これも嬉しい2センチ。

辻さん曰く、悪くはないんやけど複雑さがないんやなあ。同感!

複雑味について・・・・素材や造り方によって新酒でも複雑味が生まれることもあるかも知れへんけど、やっぱり時間が造り上げる部分が大きいのとちがうやろかと思います。

お正月は多くのお客さんが新酒を選んでくれはりました。四季折々の文化やし、初々しさは搾りたての醍醐味やけど(吉田さんのざる越しはすばらしかった!です)、時を経た味わいもやっぱり私は好きやなあ。

ふと思い出しましたんや。御世栄の直・・・搾ったその日に飲めるというコンセプトのお酒なんやけど、姉御に寝かすようにアドヴァイスいただいて1年弱たった先日開けたけど、ええ熟成してました。素敵な複雑味が生まれてました。雪花の2006年も萩乃露のあらばしり1年もんも今飲み頃かも。

時間・熟成・複雑味・・・・について色々疑問がわいてきて、お忙しいやろうに蔵元さんに電話してしまいました!とても解りやすく丁寧にお答えいただき有難うございました。

いろんな疑問がわくように出てきます。根掘り葉掘り・・・・・聞きとうなることばかりなり。