酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

アトリエ北国 藍染

さて藍染めの話。これが一番の目的です。

藍は醗酵しながら生きているので、あんまりたくさん染めると疲れはったりもするし、ちょっと間をおいて酒粕やお酒を放り込んでやると元気になったりもします。なので藍の面・・つら・・・といって、ご機嫌を伺いながら染めるのです。人間みたいや・・・

そして湿度にも敏感に反応し、どうしても雨の日やと発色がよくないのです。前日が大雨だったので心配していましたが、晴れ渡る見事な青空!まさに藍染め日和!らっきい~

3枚の服を持って行きました。

亡くなったおじいちゃん形見の近江縮と呼ばれる麻で友人に仕立ててもろたワンピース。お気に入りやのに染みが・・・更紗のものすご着心地のええ木綿のワンピースも、あんまり愛用していたのではげちょろけ!麻のワンピースは形が古かったのでえみちゃんにスカートに仕立ててもらいましたんや。それも愛用していたらはげちょろけ・・・・でも、使い込むうちになんとも柔かい体に沿うような風合いになっていったのでますます捨てられまへん。

これらの洋服がよみがえりました!!嬉しいなあ~

大事なのは素材がええこと。・・・お酒やお家と同じで、素材がええからこそ時間がたつほどに より良くなるんやろな。素材が悪ければお酒なら寝かせても美味くなるどころがだれるし、家ならビルド&スクラップであっという間に壊されて建てかえ・・・洋服もあっさり捨てて買い替え・・・そんなん寂しいやん。

人生も半ばを過ぎると、暮らしの中のいろいろなものと、じっくりゆっくり信頼しながら付き合っていける生き方をしていきたいなあと思うのであります。

そのためには姉御もいうてはったけど、プロにまかせっきりではなく楽しく勉強していきながら 奥を見る目感じる目を養うこともしていかにゃあかんのや・・・な。