酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

坂頭 宝一杜氏

増本さんが 配達にご来店・・・・そして四方山話。

プリンスホテルの会で ここの人気はすごかったんです。かく言う私も 改めて惚れ直しましたし、特別本醸造も今まで置いてへんかったんやけど・・・・置かせていただく決心をするくらい、美味しかったんです。そして最近 消費者さんからも蔵元さんからもここの評価は高まっているように感じます。小川酒店も最初は近江藤兵衛のむろか生から置きだしたんやけど、このところ火入れもんにも とても惹かれています。

で・・今年は数年ぶり?数十年ぶりに ヤブタから槽搾りに変えはりました。おやっさんはもうお年やし 腰が痛いからとかなり渋ってはって 槽搾りをすることに決定したにもかかわらずもう一度 ほんまにすんのか・・と言うてはったらしい。で、とうとう搾られまして今年は中汲みも出ます!がこのお酒はきちんと寝かせて時を待っての出荷になるそうです。

でとにかく巷で人気のこのお蔵のおやっさんである坂頭宝一さんといえば、私にとってはいろんなドラマをお持ちなのです。まずは一博。一博さんはてんびんの里のお蔵が休蔵するまでの2年間 このおやっさんにお酒つくりを習ってはったことから 一博の一はおやっさん宝一の一です。そして松の司にもやはったので、今でも松の司のおやっさん瀬戸さんとはしょっちゅう行き来する仲良し。滋賀の美味しいそして誇れるお酒3つがこのおやっさんの足跡が深く強く残っていて そして今、薄桜のお酒を造ってはるんやなあと思うと感慨もひとしお。

姉御とあひるちゃんとあるお蔵へ行った帰り 興味があってアポもなしに増本さんのお蔵を訪ねたことが思い出されます。増本さんは必死で検査をしてはったので私らには気づかず、この時まあ入りいやと 見ず知らずの私たちを迎えてくれはったのが このおやっさんでした。あれから何年たつんやろなあ・・・・

とそんな話に花がさいた昼下がりでした。でおやっさんもお元気ですが、いずれはこの増本さんが杜氏にならはるそうです。
増本さん ふぁいと~