酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

吉田酒造 朝市のお酒

さてさて もうぎりぎりになってしましました。

師走の朝市は恒例 吉田酒造!

あひるちゃんと珍道中はしましたが お酒選びは真剣です。

まず決めていたのは お正月やし うわもんを選ぼうと。

そして

吟花の20BYと花嵐21BU火入 低温熟成。 13BYの純米大吟醸のうこん 6BYの大吟醸きわだ  15BYno吟吹雪50%精米壺中星霜 雪花

どれもどれも 美味しく迷いましたが 15BY 吟吹雪50%精米壺中星霜にはおもしろいドラマがありましたんや。

というのは吟吹雪で純米大吟醸を造ろうという試み。がしかし 柔らかいお米の吟ちゃん なかなか醗酵が進まず アミノ酸が多くて搾った時はちょっこし・・・・・やったそうな。

なので 火入して そして寝かせはったのでした。

そしたら 時と共にええ塩梅に熟成しよりまして 美味しい まったりした お燗をするとさらに化けるお酒になったのでした。先日の京都みやこめっせのお酒のイベントでも 小川酒店に問い合わせが一番多かったのがこのお酒でした。

このええ色は タンパク質が沈殿したもんで、水溶性でお酒に溶け込んでいたタンパク質が時の経過と共に水溶性でなくなったためにおこる現象。これはなかなか見られないいわゆるげだっちゃん。それぞれに 少しづつ沈殿していて 振ると自然になくなるものなんやけど それらを集めるとこんな色になります。かつて北島のお酒もげだつしていて げだっちゃんというあだ名がつきました。懐かしいなあ。私にとっては3度目のげだっちゃん。

ということで これに決まり!

もう一本は 安心の花嵐の低温熟成の火入れ。お燗も美味しい~流石王道の山田錦

そしてメインの搾りたてにごりは いつもの強力メンバーが前日から泊まり込んで 朝汲みたてをもってきてくれはります!ここの初しぼりは 玉栄の65%精米。玉栄は固いお米なので、搾りたても美味しいけど 数年ねかせてもまたよりいっそう美味しくなるのやと納得しました。
伺った時はこんな感じで ぷちぷちしゅわしゅわ ささやいてはりました。

明日の朝市もこうご期待!くださいませ。