酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

不老泉 上原績さんご来店

またまた 珍しいことや。
不老泉の績さんがご来店!手には沢山の淡竹(はちく)!!今朝とってきてくれはったんやて。嬉しい嬉しい。

姉御がいてはったときは なにかあると不老泉行くで~ 近江舞子で待ち合わせな~と しょっちゅう上原酒造に寄せてもろてたんやけど、この最近湖東ばかりいってて またマキノには行くのに上原さんには行けず・・・と言う感じでほんまにご無沙汰。

今滋賀では山廃が増え続けているので よりいっそう酵母無添加の本格的山廃蔵である不老泉の存在感があるようにも思えます。

今年は麹室が老朽化したために これから修理にかかるそうです。ぼろぼろのベニヤ板やったのを ステンレスではなく大ちゃんとこのような木の麹室にやり変えはります。ちょっと前は大きな大きな冷蔵庫も買わはったし、ほんまにお蔵も設備投資が大変なんや。

小川酒店では通好みの人には大概不老泉をお勧めします。大器晩成型が多いので 熟成待ちでほとんど商品が無い時もあるのですが、今は全て勢揃い!しかも皆さん味も旬を迎えていてええ感じや。

中汲みだけが黄信号ですが 今小川酒店にはなんとかござります。

その中汲みは なんか違うなあと思っていた時期があって あるのに置いてへんだんや。その時、なんかこの頃の不老泉ちがうかも・・・・という噂もあったりもして 安心はしているものの ちょっこし不安に思う時もあったことは確か。

けど やっぱりじっくり待ってたら ちゃんと飲み頃になりはった。

酸っぱい!と お蔵さんもいうてはった 酒母四段もそして初しぼりも まってたら今は味わいも整い美味しいし

やっぱり ずっとずっと大好きな不老泉や。

つくづく 酒屋と酒蔵は結婚と同じやと思います。最初ほれて 結婚しても 時がたつといろいろあったりもして・・・けど 根っこのところでちゃんと繋がって、信頼さえ失わへんだら 人間と自然がつくるもんやし、コンピューター制御ではないので 多少、年度のぶれはあっても 太いパイプでちゃんと繋がって一緒に成長していけるのではないかなあと思います。

績さんとのおつきあいも長くなりました。大昔は へんこ、変態なところのある 個性あふれる職人肌の績さんでしたが、ふたごちゃんのお父ちゃんにならはってから ええ感じでまあるくならはったな。前の績さんもええけど今もええ。

そんな績さん、滋賀の酒蔵のお酒のレベルがこのところ格段に上がってきていると言うてはりました。これは嬉しいことや。

これからも 皆で切磋琢磨して 美味しい滋賀酒を醸してくださいや。

有難うございました。