酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

安藤克也さん 

びっくりしました。

敬いし 愛おし エンのラベルデザインを手掛けはった

あの安藤克也さんが ご来店になりました。

七本鎗のとみいににてはるので 偽とみい

ノッポとみいとも言われている安藤さん。

 

 

少しですがお話しさせていただき あの研ぎ澄まされたラベルから

雲の上の人のような完璧!な空気感を予想していましたが

とても自然体で 柔かな流れが感じられるひとやと感じました。

なにより 私も書いてますけど ほとんど毎日

アマタのアタマというブログを書いてはって それを読んでいて感動。

やっぱり すごい人や。感性がすてきすてき。写真も素晴らしいのです。

 

ライブって 何がいいんだろ?ふと立ち止まって考えたら「誰かのココロに触れられるところ」

反応をリアルタイムで体感できる場はそれ以上に得るものが多い。

それに、自分はつくづく現場が好きなんだなと自覚する。

お取引ってなんだろう。「過去と未来を繋ぐ“地点”に関わること」なんじゃないだろうか。そう考えると光栄すぎて、真剣にならざるを得ない。真剣味が増せば増すほど下手なことなんてできないし、慎重さが必要になる。慎重でありながら、なるべく大胆でいることも。

奇抜な新しさではなく、過去を踏まえた上で未来を創造できるものでなければ意味がない。新しい価値観をカタチにするのは、楽しくもあり怖くもある。怖いんだけど、乗り越えた分だけ歓びがある。

気付いたことを出し合って、次に反映させる。それを繰り返す。改善したことはちゃんと結果に結びついてくれる。いい結果に繋がらなくても、何かしらの情報は得られる。

 

必要なものの見極め、足りないものにどれだけ気付けるかがセンスだと思う。

長く続けることが必ず正しいとも思わないけれど、続けたことで得られたものはあまりに多い。続けてきて良かった。

AMATAの会社を立ち上げて14年 15年目になるそうです。

朝市も18年目。ちょうどそんな初初しい時に ご来店いただき

その為にブログを読ませていただき そこには

今の私のココロに響くことばが一杯ちりばめられていました。

とり急ぎ 私の記憶に残すために引用させてもらいました。

キリがないくらい 書き留めたい言葉がたくさん。

安藤さんは 野洲にお住まい。

私も本籍は野洲で 何か御縁を感じます。

ご来店ありがとうございました。

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以前秀蓮さんがご来店になった時の写真。

安藤さん 今は一生徒として 秀蓮さんに書道をならってはるのやて。

すぺしゃるな不老泉の朝市

  • 素晴しい秋晴れのもと 浜大津こだわり朝市が 行われました。
  • 色もえらいことになっているので 180mlでまにあっく~な人だけが買ってくれはるかと思いきや1時間で完売ということに・・この凄い色はメイラード反応なのやそうです。
    • (「メイラード」とは、この反応を研究した20世紀のフランス人科学者の名前に由来するそうで
    • スピードは緩やかやけど、常温でも進む反応なのやそうです。)
    • 山根のおやっさんの作ったお酒であることもあり また山根のおやっさんの造りやからこそ こういうアミノ酸たっぷりの深い味になったということもあり こんなことになりました。
    • で あと3本 蔵にあると思いきや 嫁入り先が決まり アウト!
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    さらに 3年もんのひやおろしも 続々となくなり・・・・

    山天うすにごりも・・・そして よしのぼりも・・・ということで 11時半にソールドアウト!

    よしのぼりの燗は驚くほどミルキーで、燗で違う顔を見せてくれたのが感動的でした戸安藤さんの嬉しいお言葉、ありがとうございます。

     

    不老泉っちゅうのは 不思議な魅力の塊で 年に一回来はる 師匠都島の杉本商店さんを始め 今回悔しいと泣いて(ウソウソ)℡してきれくはったいとがーさんは来られなかったんですが、この不老泉の朝市をめがけて愛知県から来はったお客さんも。とにかく お馴染みさん以外の不老泉ふぁんが押し寄せて来はったのにはびっくりしました。

    派手さはないけど 呑むほどに旨味が感じられる不老泉のお酒。

    このお蔵とも長い付き合いになりました。

    こないだ伺った時に久しぶりにお会いしたお母さん。このお母さんは 縁の下の力持ち。不老泉を不老泉の蔵人さん そしてご家族を 懐の深いココロと手塩にかけて育てた野菜 醸した黒大蒜 味噌 おつけもんで支えて来はった。今回の 朝市のにぎわいに深い感謝。そして 支えて来てくれはったお母さんにもありがとうを言いたいです。

     

     

明日は朝市!不老泉です。

いよいよ明日は朝市 18年目に突入です。

そんな記念すべき月は 不老泉です。

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こんな 黒いお酒もありまっせ~

そして 3年熟成のひやおろし

ようやっと出ました 呑みきりでダントツ一位やった山天うすにごり

しみじみ美味しいよしのぼり

それぞれお楽しみくださりませ。

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今回のラベルは葡萄どす。山で見かけた山葡萄の色の美しさに感動しました。その 地味な感動をおつたえします。

 

 

迫さん & 不老泉

迫さんの個展に ちょっこし西武へ~~~

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迷いましたが 二つお嫁にいただきました。さっそく花宗さんの 美味しいパンを。

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チーズのおかか和え

f:id:ogawa-sakeshop:20191115234454j:plainお隣さんの漁師さんから らっきい。とれとれの魚。 これはなめろうです。

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どちらのお皿も 足が付いていたり 高台がついているので 食卓に変化が生まれて良い良いのです。迫さんの器は あたたかくて お人柄そのもの。

 

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そしてメインのお造り。真鯛 とれんこ鯛と 鯵。

しかも 全て美しく調理済み。もう ありがたたやありがたや。

出汁巻は なんと清元さんのものやそうです。完璧です。

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湖国と文化 むーちゃんの前の号のレシピから 鶏の捏。

キャベツのロール巻。南瓜 皆素人まるだしで 恥ずかしいのですが 楽しんでいるので堪忍です。

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ウズベキスタンのお料理 鶏のスパイシー焼!く~~~~っ!

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迫さんの酒器には 朝市にだす 不老泉うすにごり。

ほんまに ええなあ~~卵黄の味噌漬けと共に

ちょっこしくずれてるけど

 

忙しい花金やったので 有難い頂き物。

おおきにおおきに。感謝です。

 

 

 

 

 

言霊 言葉 スピリット

湖国と文化の中の

あふれるびわ湖スピリット 

近江の春 クラシック音楽祭2019に寄せて

のところで 佐藤千晴さんの記事にええことが書かれていました。 

 

観客が増えたら成功とは思わない。

大事なのは、質のいい音楽を提供できるか

音楽祭ならではの試みが出来るか、新しいファンが増えるか

そしてびわ湖ホールのスピリットが伝わるかです。

これはまさに日本酒のイベントにもいえることやなあと。

そして 音楽のところには日本酒。 

びわ湖ホールのところには 小川酒店やったり アキサイやったり。

イベントが毎日のように そして折り重なるように繰り広げられる昨今。

こういう視点はほんまに 大事やと思います。

先日の 酒パラダイスも ちびっこが 今まで以上に訪れ

老若男女が 大いに楽しめた素晴しいイベントでした。

こういう充実感のある イベントが今こそ大事やな。

 

 湖国と文化は 編集長 三宅さんの 熱い想いも 紙面からひしひしと感じられ、

また いまさら気づいたんやけど 編集後記のところが 編集幸記になっています。

三宅さんらしい。引用ばっかりして 恐縮ですけど 感動しましたんや。

編集幸記の一部です。

文化がガラスケースの中ではなく 

暮らしの中に活き活きと息づいている。

受け取ったものを 次世代に渡す=恩送り。

愛された記憶が人と町を育て つないでいく。

 

 三宅さんの 言葉はとても丁寧で深い。まさに言霊です。

そして こういうところに酒屋として関わられた御縁に感謝!乾杯!です。

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北島 エン ほんまに ええラベルや。味も勿論おいし。

ふくらのご馳走

湖国と文化の旬香酒問の試食試飲会。

鹿肉ロースト チコリ 胡桃ソース

そして 蜆焼売。粕汁

 

いつも 事前に ふくらのむーちゃんから 料理メニューを教えて頂き またこの胡桃ソースをチコリと一緒に分けて頂いていまして 事前にシェフではない 下手やけど面白がってるシュフ料理で試してみました。

 

蜆焼売は 焼売の皮が無かったので ライスペーパーで。春雨に蜆の出汁を吸わせて すりおろし蓮根とあら刻み蓮根と合わせます。隠し味にオイスターソース。乾燥湯葉があったのでそれも入れてみました。

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蜆は 味噌汁しか 知らへんだけど ほんまに味わい深い出汁がでるのやな。

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鹿肉はうちに無いので 豚肉をミルフィーユにしての ロースト。むーちゃんによりますと 前もって塩胡椒して大蒜を刷りこんであったときいていたので(多分) 大蒜も。

こんな楽しい料理を体験できるのも ありがたやありがたや。

 

そして 合うたのが いくつか試した中でよしのぼりと 近江藤兵衛純米吟醸でした。

 

そしてそして 本番を迎えました。

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淡白な鹿肉やけど ちゃんと下味が付いています。そして 鹿肉を焼いたあとの出汁を使ってチコリを焼かはるのです。胡桃ソース・・・旨い!です。またむーちゃんが 焼いてはる後姿が 神々しく思えます。かっこええのです。

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そして 九重の白味噌とモンスーンの粕汁がまた 驚きの美味しさでした。具材が結構大きいのが新鮮な魅力。そして 近江蕪、日野菜、山田ねずみ大根 それぞれの 個性がちゃんと生きています。赤いのは赤蒟蒻。これも大きくて ええ感じ。

 

蜆シューマイは、私が造ったんよりも 沢山の蜆!しみじみ美味し。今度は ちゃんと蜆も沢山使て、シューマイの皮を使って再挑戦しよ。

 

おつけもんが また素晴らし。これは またむーちゃんに 聞こうと思います。

 

とにかく 大満足の宴でした。

 

近江藤兵衛 純米吟醸は ひやして。よしのぼりは 常温のあと お燗をして楽しんで頂きました。もちろん 皆様 おおよろこびでした。

 

 

よしのぼり 金尾博士

よしのぼりのお酒は 朝市にも選ばれ また湖国と文化のお酒にも選ばれ いまや時のお酒です。

で 編集長の三宅さんに 色々な情報を送っているのですが よしのぼりが琵琶湖の食文化には欠かせない存在である ゴリやということが正しいのか??で また調べてみますねというところやったんです。

そしたら なんとシンクロしたかのように 金尾さんがご来店。よしのぼりのお酒を買いに来てくれはったのでした。

そして 金尾博士に色々詳しくお聞きして ゴリであることに間違いが無いとのことでした。ゴリ押しの言葉の由来が 古くは京都で行われたゴリ押し漁やったこととか。

金沢ではカジカという魚のことをさし 滋賀 京都ではよしのぼりのことをさすとか 色々教えてもらいました。また よしのぼりにも色々種類があり 今森さんのこの切り絵は 淡海よしのぼりなのやて。

 

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秋の詩のラベルを作者でもある金尾さん、多賀ののんちゃんのお話し 亡くなった姉御の娘さんが、天皇陛下にハゼのお話しで逢いにいかはった話し、やのさんのお話し、あひるちゃんの前の本の出版のときのお話し・・・さらに おっとが前の会社の仕事で 金尾さんと繋がってたこともびっくりぽん。

 

そんなこんなで楽しいひとときでした。

なんちゅうても 知りたかったことが魚博士から聞くことができて ますますこのよしのぼりに愛着がわいてきました。今度大きな魚の学会が琵琶湖博物館であるので ぜひまた買いにきますと嬉しいことをいうてくれはりました。