酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

余花朗の夕べ

私にとってこの夏最大のイベント、パンチさんと浪乃音さんの主催・浪乃音にある「余花朗の夕べ」にあひるちゃんと参加。琵琶湖とそして余花朗のすばらしいお庭を背景にお能の森田流笛方 左鴻泰弘氏の横笛を聞く・・・なんと幽玄な世界。お能の世界では、天狗や妖怪や龍や幽霊などこの世のものとは違う世界にいるものが題材になっていることが多い。いつか水木しげるがこの混沌とした日本を救うのは妖怪じゃ・・と言ってはったのを思い出す。 だんだん空気が深くなって行き黄昏ていく。そして鰻をはじめとしたおいしいお料理とお酒が、また素晴らしい骨董の器に盛り付けられて運ばれてくる。お酒は1年もんの斗瓶取大吟醸・明利酵母純米大吟醸・そして14号酵母純米大吟醸。最後に無理をいって出してもらったのが純米大吟醸むろか生原酒の愛山・山田・そして雄町の3種。なんて贅沢な飲み比べ。どれもそれぞれに捨てがたい味わいの美味しいお酒。でも私はやっぱり最後の3つが好みや。ちょうど大治郎さんとてんびんの里の中沢さんも横にお座りになり、お酒の話で幸せな時間をすごす。お酒は文化や。そしてそれを守っていくのが私のささやかな夢や。ほんまにおいしい深い時間やった。一生忘れませぶん。