酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

ツタンカーメンの種

 前回ショコラを引きとって下さった観音さんSさんとの出会いは、昨年にさかのぼる。Sさんはヨガ仲間・・でも顔を知っている程度。ある日店においでになってツタンカーメンの豆を鞘つきで下さったのである。Sさんと次男によると、この種は古代エジプトの少年王ツタンカーメンの墓のなかから見つかったえんどう豆の子孫なのだそうだ。少年王が死んだ後、あの世で食するものとして彼と一緒に葬られたらしい。それがあの1923年の大発見と発掘によりイギリスに持ち帰られ栽培され、日本に伝わったということである。そしてこの種は1923年から数えて81代目の種ということになるらしい・・・「赤紫の花が咲き、赤紫の実(豆)がなったよ。もちろん食べられるけど、是非鞘を草木染めにしてみてくださいな。」との事。そして絹を染めてみた。最初は緑色の液だったのに突然きれいなピンク色に変わった!!ツタンカーメンのパワーかも・・・そして今年もまたふとご来店になり、はよ植えや・・今が蒔き時やで・・・と今度は種を下さった。種が取り持つ縁。種を蒔くってええことばや。観音さんとはほんの数回しかあっていないのに、私の中ではずどーんと響いた。そしてショコラもお世話になることに・・・種の縁・有難いことや。