酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

幸せはその人の心にある

かつては地位も名誉もあったあるお客さんは、数年前に大病をされて以来、ヘルパーと奥さんの暖かい介護の元、日々暮らしておられる。で、私はその方をずっとお気の毒に・・・と思っていた。でも、今日集金に伺っていろいろお話しさせていただいて、なんかお気の毒なんて思う自分が恥ずかしくなった。介護をされている奥さんもご本人もいま生きているありがたい気持ちを満面に浮かべて幸福そうなお顔をしていらっしゃった。なんか私が暖かいものをもらって帰ってきた。幸せはその人の心にあると誰かが言うてはったけれど、ほんまにそやなあ。皆いつかは死を迎えるけれど、その時どう感じて過ごしていくかその過程が大事なんやと思う。配達や集金に伺うといろんな人生が垣間見える。(ここだけの話やけどやあさんで、配達に行って数日して殺されはった人もいた・・なんかぞくっとした。)羅双樹の花の色・・諸行無常の響きあり・・・やったかいなあ。時は動いているんや。そして12月・師走。あっという間の1年。