酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

鈴正宗

超久しぶりぶりに鈴正宗の蔵に伺う。それはYさんからの熱い思いがあった。小川酒店からほんの数分の所に安むらという料理屋さんがあって、ここのご主人は鈴正宗のお酒を新聞にくるんで嬉しそうに熟成させてはったそうな・・・その熟成もんをYさんは飲んでたまげて・・でもその御主人は数年前に亡くなられ・・・でも今だにその美味しさが忘れられず・・是非鈴正宗へ!ということで、そして地酒バーのパンチさんからも熱いが届き・・・そして本の取材もかねてあひるちゃんと今日の良き日に蔵見学となる。ゆーっくり話を伺う。今売りたいお酒はとの問いかけに対し、「普通酒です」と潔い答え。品評会に出す気もまるでなし。ただ水へのこだわりはかなりのもので、そして米の旨みの含まれたしっかりした味質の・・・美味しいお酒を醸して生きたいと冗談を交えながらも真摯な言葉。これからも微力ながら、大事に育てさせていただきたいと思った私。今では滋賀では希少価値となった糠杜氏さんである、ここの杜氏の青木さんにもお会いできる・・・この蔵は宣伝べたでほんまにええお酒が埋もれている!サーマルタンクに眠っている数々のお酒にも興味津々。お酒の世界いよいよ深し。
邪魔くさがりなんですわあと笑う矢尾さんの瞳の後ろに、凛とした心意気が見え隠れする。小川酒店も応援しまっせええお酒造ってくださいや。
でもあれやこれや薀蓄をたれるより、飲んだ人の顔がにっとええ笑顔になる・・・うまい!・・・これだけですわあ。頭ではなく体・感性でかんじるものだと・・帰りの電車でも話に花が咲く。今日のメンバーほんまに滋賀のお酒を支えてくれてはると嬉しくなる。

これは40年も前に作られた低温の貯蔵室。木だけ見てても飽きひんなあ。