酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

草木染講座

幼稚園のPTAさんに頼まれて、草木染講座をさせていただく。先生といわれてなんか恥ずかしっ20年くらい続けている草木染。長いだけがとりえ。厳しい先生の下、何度もやめようと思った。特に酒屋業に本腰を入れ始めてからは、染める回数もめっきり減った。作品展のたびに、進歩がない自分が嫌になってまた嫌悪感。でもそれでも続けてこられたのは、先生のお人柄とそしてやっぱり自然が・・木が葉っぱが・花や実が大好きだということ。草木染にも色々ある。古代染めといって高貴な色をきちっと染め上げる芸術家もおられる。でも私は身の周りにある道端の雑草や雑木の生命の色をいただき、そしてやっぱり使い込まれた布や洋服を蘇らせる・・・・そんな草木染をしていきたいなと思う。ただ、私自身のこだわりは出来るだけ美しい色に染め上げる事、そして良い素材を使う事。先生が良くおっしゃる。ごみは造るなほんまにそうやな。自然に失礼やな。

そして染をする度に・・・・お酒造りとそして焼き物と重ね合わせる自分がいる。きっとどこかでつながってそして輪廻のように巡って行くのやろうな。

若いお母さんたちも色がだんだん変わっていく様を楽しんでいただけた様子。温度が90度を越えたとこらへんで、見る見るうちに赤味がのっていくまさに圧巻の瞬間も、独りではなくたくさんの人たちの中で味わうとまた格別!やっぱり染って愉しいわと改めて実感した。やめられまへんこれからもぼちぼちゆっくりずむで染を続けまひょ。


身近な雑草木から生まれた色の数々・・・