酒屋日記 

小川酒店@滋賀浜大津、京阪電車沿いの酒屋のつぶやき

山の上ホテル物語

山の上ホテル物語を今読みおえた。
前からこのホテルに何故かあこがれていたら、
つながった人から私も泊まったんですよとの言葉を頂き、それにまた感動した私。
このホテルの社長吉田さんの生き方・哲学が素晴らしい。以下はその抜粋・・・

山の上ホテル物語 常盤新平著 白水社」より。

人の真似はどうせ出来ない。
だから僕等はぼくらでしかできない日本の心でホテルをしようと言ふのです。

宣伝や派手な姿でアピールする時代は過ぎて行きます・
消費者の生活に寄与するかどうかが問題なのです。
良い時代が来さうです。

お金にさえなればいゝ、世の中は全く狂ってる。
大きくもせずなるべく昔のまゝを守り通してゐる。
そんな処も一つ位あったって良いでせう。

世界は大きく変わります。
これからは質素な形の中で生活の充実を計る時代です。

優秀な人材はいらない。山の上ホテルに合うかどうかのほうが大事なんです。

山の上ホテルの従業員は誰もが素人っぽく見える。初々しい。
でもどの人と話をしてもとても確りしているのがわかる。

私がここに求めるのも私に与えてくれるのも安心感である。

かゆい処に手の届くような至れり尽くせりの旅館があるけれど
ここは好きなようにしてください・・・・
そして何かお役に立つときがあれば
いつでもご用命くださいというのが本質。

華美なものはない。お料理も超一流だとは思わない。
でも何かにつけて程がよい。
お客を十分に満足させてくれる。

旅館や酒場・喫茶店は文化そのもの。
そこで働く人たちも文化である。

なんか小川酒店にいる私の目指す所ととても似ている。共感する・・・・

私もこんな思いを持ち続けながら仕事をしていきたいなあと思った。

ちょっと感動しんみり感動・・・・

私は気にいった言葉や文章に出会うとだいじもんいれに入れる。
以前はそんなノートを作っていたけど、いまはここが大事もんいれ・・・